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井上 拓士さん(30代)
DATA BANK
私は、地元の市役所に勤務しているのですが、税務の固定資産税部門に配属となった際に、課税の元となる標準宅地の評価を不動産鑑定士に依頼することを通して、この資格と仕事の内容を知りました。その後、この資格を取得している人が少なく、特に地方では鑑定士が少ないことを知り、自分が資格を取ることで、地元に貢献できる部分があるのではないかと思い、勉強を開始しました。
不動産鑑定士試験は、鑑定理論だけではなく、民法、経済、会計ととても範囲が広く、また、専門性も強いことから、独学で勉強しても、何から手をつけていいか分からなかったため、TACにお世話になることに決めました。
私は宅建も取得しておらず、不動産関係の勉強をしたことがなかったため、奇をてらった勉強をするのではなく、実績のあるTACで基礎からしっかりと勉強した方がいいと思ったからです。また、お試しで講義を受けた、鑑定理論の高橋先生の講義が分かりやすかったのも決め手となりました。
私は働きながら勉強をしていたのですが、勉強時間の確保だけでなく、仕事から勉強への気持ちの切り替えにとても苦労しました。例えば、仕事で落ち込むようなことがあったとしても、家に戻れば、気持ちを切り替え勉強に向き合わなければなりません。ですが、どうしても頭から仕事のことが離れず、集中できないことが度々ありました。ですので、これから勉強する方は、時間の確保だけでなく、大学や仕事からの気持ちの切り替えも大切にしていただきたいと思います。
仕事や大学と勉強の両立は、難しいと思いますが、私がアドバイスできることとすれば、机に向かうだけが勉強じゃないということです。私が行っていたのは、移動時間や仕事の休憩中などに、鑑定理論の基準や、民法の論証例、答案構成の流れを頭の中で思い出すということをよくやっていました。この試験は、論文試験であるため、本番ではなにもないところから、自分の頭で書く内容を思い出さなければなりません。そこで、テキスト等がなくても、すぐに書きたい内容が出てくるか思い出してチェックしていました。
効果的な学習方法ですが、インプットとアウトプットを意識することが重要であると思います。 インプットとしては、テキストをやはり繰り返し読み、覚えていくということしかないと思います。論文式試験であるため、付け焼き刃の知識では、問題を解くことはできません。急がば回れではないですが、地道にテキストの内容を理解し、覚えていくということがなによりも、合格の近道だと思います。 また、アウトプットとしては、鑑定理論については、オプションの論文特効ゼミで配布される論文マスター問題集を繰り返し解くのが最も効果的だと思います。その他の科目については、答練やアクセス、模試を解き、その場で解けなくても、復習し、内容を理解すれば、それで十分だと思いますが、鑑定理論の演習だけは、過去の試験と比べ、難易度が格段に上昇しているので、漠然と答練を解くのではなく、完全に理解するまで質問するなり解説を読み込むなりをした方が絶対にいいです。
通信で受講していましたが、分からないところを、制限回数はありましたが、随時メールで質問することができ、だいたい1週間以内に返信をいただけたので、タイムラグがあまりなくとても助かりました。また、通信でしたが、自宅から一番近いTAC校舎の自習室を利用することができたので、自宅での学習から気分転換したい時に利用させていただきました。
前にも書いたとおり、私は、宅建も取得しておらず、不動産・金融関係の仕事にも就いているわけではなく、まったくの不動産関係の初心者という立場でしたが、そんな私でも、鑑定理論の高橋先生の講義は分かりやすく、理解できない部分はほとんどなかったと思います。また、鑑定理論の試験委員が以前TACで講師をしており、高橋先生の師匠のような方で、試験の予想として、TACの答練に近いような形式で出るのはないかとの話が講義の中であり、確かに、実際に受けた感覚として、TACの答練とそこまで変わらないレベル感だったと感じました。その点からも、高橋先生の講義を信じて受講すれば、本番の試験で答案を作成する基本は絶対に身につくと思います。
鑑定理論の基本テキストが特によかったです。答案や試験では基準だけでなく、それに付随する内容を自分の文で書かなければならないのですが、テキストの左ページが基準、右ページが左ページの基準の解説となっており、基準だけでなくその解説もセットで覚えることができ、その内容を元に自分の文章を作ることができたため、とても効率的でした。
勉強1年目の短答式と論文式を両方勉強していたときは、カリキュラムをこなすので正直時間的にもいっぱいいっぱいでしたが、試験には落ちたものの、カリキュラムをなんとかこなしたところ、合格の基準と言われる6割にはぎりぎり乗せることができました。ですので、時間がない方でも、カリキュラムさせなんとかこなしていけば、合格に近い点数までいくことができると思います。
この試験は、論文式の試験が3日間あり、頭だけでなく、体力、気力を消耗する試験です。ですので、模試を通してどれぐらいきつい試験なのかを本番前に体験できたのが、一番良かったです。これから勉強する方も、本番前には、必ず模試を受講し、3日間の試験を乗り切るには、体力、気力が必要なことを実感した方がいいです。
オプション講座としては、先に挙げた鑑定理論論文特効ゼミだけでなく、民法過去問講義・演習がおすすめです。私が試験を受けた令和2年度及び令和3年度、どちらも、当該講義の中で取り上げた論点が出題されたので、民法に不安を抱えている方は、受講された方がいいと思います。また、令和3年度の試験では、民法の改正対策演習で取り組んだ問題と類似の問題が出題されましたので、民法の改正点や条文をそのまま当てはめするような問題が苦手な方は、当該演習の受講も是非検討してみてください。
直前期だからといって、勉強方法や時間の使い方は変えませんでした。繰り返しになりますが、この試験は、論文式の試験であるため、付け焼き刃の知識では、問題を解くことはできません。直前期に時間を増やしたからといって、劇的に点数を伸ばせるのは、それまでに基礎をしっかりと勉強してきた方だけだと思います。ですので、これから勉強する方は、直前期になったら、これをするとか決めるのではなく、普段の勉強から、本気の勉強していただきたいと思います。そうすれば、おのずと直前期に取り組みたい内容も、自分で考え、決めることができるようになると思います。
今まで、偉そうに勉強方法など語ってきましたが、本番では、会計学で、費用収益対応の原則を、収益費用対応の原則と書いてしまうケアレスミスをしてしまい、鑑定理論の演習では、想定していなかった定期借地権及び事業用不動産の問題が出てしまい、焦って、誰でもできるはずの建物の減価修正をまったくできませんでした。それでもめげず、わかるところだけでもなんとか埋めようという精神でなんとか乗り切りましたが、試験が終了したときには、今回は落ちたけど来年こそは合格するぞという気持ちでした。
合格率10%台という難関試験ですが、その数字よりもライバルは少ないと思います。それは、勉強時間が足りないと感じた1年目でも合格基準の6割にぎりぎり乗せることができ不合格者の中でもトップ近辺であったことや、2年目に上記のような初歩的なミスをしても合格できたことから、しっかりと時間をとって勉強されている方はそんなに多くないのかなと感じました。私のような30代半ばで記憶力などに若い人と比べハンデを背負っていても、勉強にしっかりと時間をとることができれば、合格できる勝算は十分にあると思います。
平成30年度不動産鑑定士試験 最年少合格者にインタビュー
毎年多くの合格者を生み出すTACのカリキュラム
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