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萩原 千陽さん(20代)
DATA BANK
大学3年生の夏に一般企業のインターンを受けた際、書類選考で落ちてしまうことが多く、就職活動を継続することに不安を覚えました。そこで、有利に就活を進めることができるように資格の取得を考え、たまたま宅建を持っていたこともあってそのステップアップとして不動産鑑定士資格の取得を目指しました。
試験制度や試験の内容についてあまり詳しく知らなかったため、試験に関するノウハウを蓄えている予備校を利用することが合格への近道だと考えました。短期合格を目指す上では予備校の利用が必須だと思います。
TACの合格者占有率が高く、合格するためには一番の近道だと考えたためです。また、答練や模試などの結果が本試験の結果に直結するという点も、その結果を分析して次の勉強に活かせるという点で優れていると考えました。
苦労した点は、鑑定理論の基準の暗記です。まとまった文章をそのまま覚えるという経験がなかったため、慣れるまでは苦しかったです。合格することができた勝因としては、暗記作業から逃げなかったことと、毎日少しでもいいので全教科を勉強するという習慣を継続したためだと思います。
大学の勉強や課題がどんなに忙しくても、必ず1日に鑑定士試験の全科目を少しでもいいので勉強する、というルールを自分に課して勉強していました。また、移動時には鑑定理論の基準を常に持ち歩き暗記の補完をするように努めました。
効率的な勉強を行う上で必要なことは、自分の勉強量を客観視することだと思います。私は、基準の暗記、テキストの読み込み、過去問の解答などいずれの学習においても、必ずA4の紙とボールペンを用意しその内容を書き出していました。例えば、テキストを読み込む際には、読みながらその要約を同時に紙に書いていくといった方法です。そして、自分がどのくらい勉強したのかを、ボールペンの減り具合によって計っていました。(目安としては、1週間に3本使えば頑張ったかなという感じでした。)
利用していませんでした。
鑑定理論の高橋先生の授業は、重要なところとそうでないところのメリハリがきちんとついているという点で、効率よく勉強する上でとてもわかりやすい授業だと感じました。また、教養科目では民法の田畑先生の授業が印象に残っています。論証例の一辺倒な暗記ではなく法の趣旨から教えていただいたことで、抵抗なく論証例を頭に入れることができるという印象がありました。
鑑定理論のテキストは比較的シンプルで、合格するために必要十分な情報が集約されていた点が良かったと思います。教養科目のテキストに関しては、内容的に難しい部分も深入りしすぎない程度で理解可能なようにまとめられており、優れていたと思います。
基本講義→答練→模試という流れは、初習のところから実践力をつけるところまでのスムーズな道筋ができていて信頼できるものだと感じました。
本試験に近い母集団の中で自分の立ち位置を知れるということが最大の利点だと思います。また、教養科目に関しては本試験よりも難易度の高い問題が出題されたことで、本試験では落ち着いて問題に望むことができたと感じています。
「行政法規短答特効ゼミ」は、短答突破のために本当に必要最低限の知識を効率的に習得できた点が良かったです。「鑑定理論特効ゼミ」は、教材の一部であるマスター問題集が、ほぼずべての論点が集約されているという点で直前期に繰り返す教材としてとても有用だと感じました。
直前期は、基本的にはそれまでと勉強習慣は変えずに過ごしていました。学習方法に関しては、全ての科目について基本テキストの読み込みと答練の解き直しを繰り返し、鑑定理論はこれに加えてマスター問題集を回していました。
「自分が一番できる」という自信を持って会場に入りました。終わった科目のことは絶対に考えないように、試験が終わった科目の問題用紙はすぐにカバンのなかにしまって次の科目の勉強をするというルールを決め、実行しました。試験においては特に大きな失敗もなく落ち着いて問題に取り組むことができました。
試験が終わり振り返って感じることは、苦しい勉強をしている時ほど力がついているということです。特に基準の暗記は苦しいと思いますが、やればその分だけ合格に近づくと思います。合格を目指して頑張ってください!
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