不動産鑑定士 合格体験記|牛島 新さん

【合格の秘訣】 継続は力なり

牛島 新さん

牛島 新さん
(30代)

一発合格

DATA BANK

受講コース 10ヵ月本科生
受講形態 ビデオブース講座
受験環境 働きながら
受験回数 【短答式試験】合格までの受験回数 1回
【論文式試験】合格までの受験回数 1回
学習期間 TAC受講期間以外も含めて 1年0ヵ月
学習期間中、TAC受講期間 1年0ヵ月
得意科目 【経済学】
元々数学が好きで、大学時代に一通り履修していたため。
不得意科目 【民法】
民法改正の影響で、暗記すべきか迷う論証例が多く、その判断に苦慮したため。
不動産鑑定士を目指した理由・きっかけ・動機

元々不動産に興味があったからです。特に私の場合、前職が不動産と一切関係のない職種だったため、未経験の状態で不動産業界で働こうと思ったら何かしら資格が必要だと考えました。

独学ではなく受験指導予備校を利用することに決めた理由

独学よりも勉強効率が良いと考えたからです。昼間は仕事があるため勉強時間の確保が難しく、そのような中で短期間で合格するためには、可能な限り効率良く勉強する必要がありました。

TACを選んだ理由・決め手

不動産鑑定士試験の合格者の多くがTACを利用していることを知っていたため、効率的に合格するにはTACがベストだと判断しました。過去に合格者を多く輩出していることから、蓄積されたノウハウに期待し、TACを選びました。

受験時代の苦労・失敗談、勝因と敗因

新型コロナウイルスの感染拡大によってTACの自習室が使用できなくなったことで、勉強場所の確保が難しくなりました。自宅には幼い子供がおり、勉強のためにまとまった時間を取ることが難しかったため、自分で自習室を借りることにより場所と時間を確保しました。

仕事や大学と不動産鑑定士試験の勉強と両立法

仕事以外の空き時間は全て勉強に当てました。特に通勤時間、昼休みはある程度まとまった時間が確保でき、そこでひたすら鑑定評価基準を暗記しました。また、入浴中や食事中も(マナーとしてはどうかと思いますが)片手に鑑定評価基準を持って暗記を続けていました。

効果的な学習方法

講義については、理解を深めるというよりも、①暗記しなければならない部分を明確にし、②暗記に役立つような情報を収集すること、を目的に視聴しました。また、鑑定評価基準は留意事項を含め丸暗記(各論1章・区分地上権除く)しましたが、その際、TACのテキスト・答練・アクセスβで出てきた使えそうなフレーズについても基準と同様に暗記するよう心がけました。民法はテキストの論証例にタイトルを付け、そのタイトルのみを箇条書きにしてリストを作成し、タイトルを見たら論証例をすぐに暗唱できるよう反復練習しました。会計学についても、民法と同様の勉強方法でした。経済学と演習については過去問にほとんど手をつけず、答練やアクセスβの問題を繰り返し解きました。

フォロー制度の活用方法と良かった点

私はビデオブース講座の受講生でしたが、応用答練については可能な限り教室で受講するように心掛けました。他の受講生と同じ空間で、かつ制限時間があるため、試験本番の良い練習になる上、後から発表される順位を見て、本番と同じ環境下で自分がどれくらいの力を発揮できるのか確認することができました。

TACを受講して良かった点①(講師について)

基本講義については、講師の皆様共通して非常に分かり易く、理解できない部分はほぼなかったと記憶しています。また、特に、論点それぞれの重要度を示して下さっていた(例えば民法で言えば、論証例ごとに重要度でA〜Dのランク付け)ため、講義後の学習がスムーズでした。

TACを受講して良かった点②(教材(答練・テキスト等)について)

応用答練は出題範囲が決まっており、概ね毎週実施されていたため、応用答練に沿って勉強計画を立てることでペースを掴むことができました。また、私は好成績を出して順位表に載ることを目標に答練全般を受講していました。良い結果を出すことが、更に良い点数を取ろうというモチベーションに繋がり、勉強の好循環を生むことができました。

TACを受講して良かった点③(カリキュラムについて)

私は受講開始から試験まで約10ヶ月の予定(コロナによって試験が伸びたため、結果的には約12ヶ月)でしたが、細かい予定を立てた訳ではなく、TACのカリキュラムに沿って勉強を進めることで合格できるだけの知識を付けることができました。

全国公開模試の活用方法や受験して良かった点

私は1回目の全国公開模試で50位以内に入ることを目標に勉強を進めていました。勉強のペース配分も模試に併せ、短答式試験の勉強と並行して、模試の1ヶ月前くらいから全科目の総復習を開始し、1週間前から知識を詰め込みました。このように、試験本番のシミュレーションとして活用することができ、また、自分が勉強してきた結果が順位として明らかになることで、モチベーションを更に高めることができました。

オプション講座の活用方法や受講して良かった点

全科目についてアクセスβを受講しました。実践形式であるため試験本番の練習になることに加え、講義では扱わなかった知識・論点を補完することができました。また、鑑定理論の論文特攻ゼミも受講しましたが、配布される教材のうち、問題集は特に重宝しました。この問題集に掲載されている厳選された100問に絞って答案構成の練習を繰り返し行うことで、鑑定理論の点数を安定させることができました。

直前期の過ごし方

直前期までは鑑定評価基準を毎日暗唱し2週間程度で1周させていましたが、直前期に入りだんだんペースを速めていき、5日程度で1周するよう心がけました。直前期にどれだけ詰め込めるかが大事だと考え、鑑定理論と同様、他の科目についても勉強のペースを早めました。

本試験当日のエピソード

1日目の民法と経済学の出来に自信がなく、2日目・3日目にそれを引きずり、試験会場に向かう電車の中、最後の勉強をすべきところ気落ちしてスマホをいじっていました。結果的に合格できたものの、数点の差で合否が決まるので、良好な精神状態の下受験できるよう、受け終わった科目のことは忘れるのがベストだと痛感しました。

これから目指す方への応援メッセージ

不動産鑑定士試験は努力した人が必ず報われる試験だと思います。なぜなら暗記が物を言う試験だからです。そして暗記する方法は、何回も繰り返し見る・書く以外にありません。たとえ苦しくても、合格後をイメージしながら地道に努力を続ければ道は拓けるはずです。頑張って下さい。

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