１級電気工事施工管理技士 過去問題と試験内容

1級電気工事施工管理技士の一次検定、二次検定について、過去の試験内容について解説します。
第一次検定は、同じような問題が繰り返し、問題内容を変えて出題される傾向があります。選択問題が多く、苦手問題は捨てることができます。
第二次検定の記述式問題も繰り返し出題される傾向があります。

第一次検定の出題数と必要解答数｜1級電気工事施工管理技士

第一次検定は、電気工学や施工管理法と法規が中心です。午前中に2時間半、午後に2時間の合計4時間半と長時間にわたる試験となります。
解答形式は、四肢択一式・五肢択一式（全てマークシート方式）で、ほとんどの問題が正しいものや不適切なものを選ぶ形式です。

例年「午前の部の問題が54問、午後の部の問題が35問、合計89問」が出題され、必要解答数は60問です。
この内、全体6割(36/60問)以上の正解と、応用能力問題6問のうち3問以上の正解で合格となります。
すなわち、苦手問題はある程度捨てることができ、出題数89問のうち半分以上の53問を間違えても合格できる試験ということになります。

出題テーマ｜1級電気工事施工管理技士

第一次検定問題の具体的なテーマは次のようになっています。特徴は、同じような問題が繰り返し、問題内容を変えて出題される傾向があります。

1. 電気工学
   電気理論 / 電気機器 / 電力系統 / 電気応用
2. 電気設備
   発電設備 / 変電設備 / 送配電設備 / 構内電気設備 / 電車線設備 / 道路設備 / 通信設備
3. 関連分野
   機械設備（空調・給排水） / 土木工事 / 建築工事
4. 設計・契約関係
   電気設備制御装置 / 請負契約
5. 施工管理法（応用能力）
   施工計画 / 工程管理 / 品質管理
6. 工事施工
   発電設備 / 変電設備 / 送配電設備 / 構内電気設備 / 電車線設備 / 通信設備
7. 法規
   建設業法 / 電気事業法 / 電気用品安全法 / 電気工事士法 / 消防法 / 建築基準法 / 労働基準法 / 労働安全衛生法　他

一次検定の過去問題｜1級電気工事施工管理技士

実際の過去問題はコチラをご覧ください。

第二次検定の出題数と必要解答数｜1級電気工事施工管理技士

第二次検定は、記述式が中心で3時間の制限時間の中で解答します。自身が経験した施工体験や指定されたテーマについて記述、法規の空所補充など第一次検定で理解した知識をもとに、より実践的な問題が出題されます。

出題テーマ｜1級電気工事施工管理技士

過去に出題された、記述式問題は次の内容です。

1. 施工経験記述
   電気工事の現場において、次のような経験したことについて記述します。
   　・工程管理上の予想した問題とその理由、対策
   　・墜落災害又は飛来落下災害がある予測した事項とその理由、対策
   　・施工の計画から引き渡しまでの間の品質管理に関して留意した事項と理由、対策　など
2. 施工管理法の語句説明
   「労働災害防止」などのテーマで4項目出題され、2項目について記述します。
3. 電気設備の用語説明
   用語が12項目出題され、4項目について技術的内容を記述します。技術的な内容とは、施工上の留意点、選定上の留意点、動作原理、発生原理、定義、目的、用途、方式、方法、特徴、対策などをいいます。

二次検定の過去問題｜1級電気工事施工管理技士

実際の過去問題はコチラをご覧ください。