電気工事施工管理技士の年収は?転職できる?

施工管理職の職種は現場を管理する仕事のため、建築業の中でも比較的平均年収が高くなっています。
また保有資格や実務経験年数によっても、年収が増える傾向にあります。
会社の業種や規模によっても年収に差があることから、同業他社など色々な企業を調べて、より良い条件の企業へ転職を考えてみるのもおすすめです。

電気工事施工管理技士の年収

建設業の平均年収は、国税庁が発表した調査結果によると、令和3年は473万円です。一般に、電気工事施工管理技士の平均年収は500万円~700万円といわれているので、建設業全体の平均年収と比べて平均で100万円程度高く、1000万円以上も目指せます。

年収は、業種や工事の種類・規模によって差が生じます。例えば、店舗・小規模ビルなどの高圧電気設備工事と大規模な工場・商業施設などの特別高圧電気設備工事では工事の規模も危険度も異なります。そのため、工事内容に応じ手当を加算する企業も少なくないようです。

他の資格取得者との比較は次の通りです。

資格 平均年収 資格の難易度
第二種電気主任技術者 600~800万円 ★★★★★
建築施工管理技士 600~800万円 ★★★★
電気工事施工管理技士 500~700万円 ★★★
第三種電気主任技術者 400~600万円 ★★★★
第二種電気工事士 400~500万円 ★★

このように、業界的にも資格の難易度から考えても高収入と言えます。

電気工事施工管理技士として転職するメリットとポイント

1

施工管理技士は人材不足

建設業就業者の約3分の1は55歳以上となっており、他産業と比べて高齢化が進行しています。このような中、建設工事の責任者として現場に常駐する義務を負う「施工管理技士」の人手不足は深刻化しています。その理由は、資格者の増加ペースが、高齢化に伴う引退や他産業への転職などによる減少ペースに追いついていないからです。建設業界での経験・資格がある人なら、よりよい職場への転職が成功しやすくなっています。

2

転職を成功させるためには

転職を成功させるためには、広く役立つ情報を集めることがカギになります。
まず、転職サイトに登録します。大手転職サイトと建設業界に特化したところが良いでしょう。
「施工管理技士」として登録すると、自分に興味を持った企業やエージェントからスカウトメールが届き、この連絡をきっかけに転職活動が進められます。
また、良い条件の企業が見つかっても、企業の実態、職場の雰囲気など不安になってしまうものです。そのときは「企業のクチコミ」サイトや「転職エージェント」を使って情報収集すると良いでしょう。 求人探しや企業との給与交渉など、自分でやるには大変なことを肩代わりしてくれるのも、転職エージェントを使うメリットです。
建設業の実労働時間は、全産業に比べて約2割長く、10年程前に比べて減少幅も小さい。転職先は、働き方改革の取り組みの推進状況などの情報も併せて選ぶことが転職の成功につながります。

電気工事施工管理技士の転職先

施工管理技士は建設会社だけでなく、建設に関連するさまざまな業種で活躍できる可能性があります。電気工事のスペシャリストとも言える電気工事施工管理技士の資格は電気設備に関わる業務で需要があるため、多くの転職先があります。年収アップや転職先の選択肢を増やしたい方は、ぜひ1級電気工事施工管理技士の資格を取得してください。

電気工事施工管理技士の資格を活かした具体的な転職先として、以下のような業種があります。

1

大手ゼネコン

建築プロジェクトにおいて元請けの立場での設備施工管理業務を担当することができ、ビッグプロジェクトに参画できる可能性もあります。

2

設備工事(プラントエンジニア)

プラントエンジニアリングは、生産設備であるプラント(工場)を建設・管理・運用していく技術的業務です。プラントエンジニアはモノづくりに欠かせないプラントの建設に関わる仕事です。
産業プラントなどの設備・工事の企画~設計~建設~メンテナンスに至るまで、総合的に広範囲な業務を担当することができます。

3

再生可能エネルギー

再生可能エネルギー業界とは、太陽光、風力、バイオマスといった自然エネルギーを活用した発電所を建設し、発電した電力を電力会社に販売するといった事業を行う業界です。発電所のEPC(設計・調達・建設)業務おいて、設計、施工管理~メンテナンス業務を担当します。変化の激しい業界であり様々なチャレンジができるのでキャリアを積み、ステップアップも可能です。

4

設備管理(ファシリティ・マネジメント)

ファシリティマネジメントは、企業や組織の土地、建物、設備、備品のほか、オフィス空間での執務環境などが対象です。ファシリティマネジメントは、今ある施設や設備などを維持・保全することだけでなく、さらに良い在り方の実現に向けて最適化することを目的にしています。
オフィス・工場の補修・階層・用途変更に伴う、施工管理業務(計画から施工管理、アフターフォローまで)を担当します。

電気工事施工管理技士として転職後の働き方

無事転職をした後、電気工事施工管理技士を活かせる部署に配属された場合、早速現場に出て経験を積み始めます。まずは先輩社員に付いて仕事のノウハウを覚えていきます。また工事現場には各業者、職人、その他様々な役割を持った人が出入りしており、それらの調整や、時には間に入って交渉するなど、コミュニケーションが必要な役割として現場を仕切っていきます。
思うようにいかないことも多いため大変な時もありますが、完成時の達成感には非常にやりがいがあります。

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