USCPA試験 合格体験記|A.Hさん

長年追いかけたゴール、全科目失効から掴んだUSCPA合格

A.Hさん

A.Hさん
お勤め先:金融

DATA BANK

 
合格実績 USCPA試験合格(カリフォルニア州)
合格年月 2025年6月
FAR 79点(2025年4月)
AUD 76点(2025年6月)
REG 76点(2023年10月)
BEC 78点(2018年10月)
USCPA試験にチャレンジしようと思われた理由やきっかけは?

当初は取得に対して強いこだわりはなかったものの、信頼性を基盤とする業界で勤務される中で、USCPAという資格の持つ高い信頼性と専門性を認識されたことが大きな動機となりました。
周囲に保有者が多かったことも、取得の必要性を強く感じた一因です。
ただし、この初期の中途半端な気持ちが、結果的に長期的な学習に繋がった要因でもあります。

学習開始時の英語力・会計知識は?

会計知識:あり
英語知識:あり

TACをお選びいただいた理由は?

BECKERと提携していたため。

TACの講座でよかったところ(講師、教材、カリキュラムなど)

TACの質問メールはよく利用させていただきました。質問への回答も早く、教科書の参考ページまで教えていただき、理解しやすかったです。
TAC教材とBeckerの教材で十分合格できます。

通学・通信どちらで学習されましたか?合格までの学習期間は?

受講形態 : Web通信講座

学習期間 : 約10年

学習情報 :
・各科目の学習割合(※総合学習時間=100%とした場合)
  ⇒ FAR:30%、AUD:30%、REG:20%、BEC:20%

合格までの学習法(全般的なこと/科目別)

【FAR】
恥ずかしながら、全科目合格するまでの間にFARは3回合格しています。会計の基礎が詰まった核となる科目なので、最初に受験することを強くお勧めします。
学習のコツは、仕訳の流れを理解しつつ、ひたすら問題数をこなすことです。とにかく多くの問題を解き続けることで、各論点への対応力が向上します。
公会計(Governmental Accounting)は暗記で点を取ることができる箇所が多いため、出題されたらラッキー問題と考え、確実にマスターしておきましょう。
Simulation対策は、回数をこなすよりも間違えた箇所の徹底理解に時間を割きました。
特に連結(Consolidation)と後発事象(Subsequent Events)は、Simulationで頻出するため、完璧にしておくべきです。
後発事象はAUDでも必須知識となるため、FARでポイントを押さえることで効率的にAUDの準備ができました。
結果は、MCがComparable、SimulationはStrongerでした。

【REG】
正攻法ではありませんが、私はBusiness Law(出題範囲の約20%)が苦手だったため、Lawを完全に捨て、Taxに全力を注ぐというリスクの高い戦略を取りました。結果、LawはWeakでしたが、他のTax分野でComparableを獲得し、ぎりぎり合格することができました。
TAXの学習では、各Tax Formを一度自分で記入してみることで、出題の意図や計算の根元が理解できます。
また、法人と個人で細かなルールの違いが多いため、少しでも疑問を感じたら後回しにせず、質問メールなどで即座に解消することをお勧めします。私はマインドマップや図解を利用して、類似ルールをグループ化し、視覚的に覚える工夫をしました。
SimulationはBasis(税務上の簿価) に関する出題が多かったため、Basis計算を完璧にすることで、得点源として周囲と差別化を図れると思います。
結果は、MCがComparable、SimulationはWeakでした。

【AUD】
最後の難関であったAUDは、過去に60点台~70点台を繰り返し、壁にぶつかっていました。MC問題を解きすぎてしまい、回答を覚えて「わかったつもり」になっていた自分に気づき、「不合格を繰り返しているのは理解が足りていない証拠だ」という事実に最終的に向き合いました。学習方法を切り替え、すべての問題を「なぜその選択肢は間違いなのか」という別の角度から徹底的に解き直しました。この細かいニュアンスの読み取りと、選択肢の背景にあるロジックを理解したことで、長年の間違えの原因が明確になりました。
例えば、コンプライアンスに関する保証業務には、審査(Examination)や合意された手続(AUP)があり、財務諸表監査の付随サービスとして消極的保証(Negative Assurance)がある、といった基準の細かい適用範囲を正確に把握することが重要です。また、監査報告書を覚えているだけで解ける問題も出題されるため、TACの監査報告集を直前まで繰り返し見直して挑みました。 
結果は、手応えがあったにも関わらずMCはWeakでしたが、SimulationでComparableを獲得し、無事にCPA試験にピリオドを打つことができました。
ちなみに、SimulationではFARで出題されたSimulationと同じような問題が1問出題されるという幸運もありました。

受験手続・受験時のエピソードなど

【10年間の道のり:挑み続けた受験生活】
長くなりますが、私のUSCPAの道のりは、大学卒業直後から始まり、合格まで約10年以上を費やしました(MBA留学や仕事による中断期間3年ほどを含む)。
この期間に結婚し、子どもを授かるなど、人生の大きな変化と共に歩んだ試験でした。
恐らく、これほど多くの回数を受験した日本人は歴代でも珍しい・いないのではと自負しています。最初の受験から数えると回数が分からないほどです。

【カリフォルニア州に出願している受験生向け】
カリフォルニア州は試験申請費用に関してはオンライン支払いを受け付けていないので、支払いは現金か小切手のみとなります。日本からだと平均的に郵送に2週間、そして到着してからの処理で1~2週間なので、再受験するのに1か月ほどかかります。
そのため、試験直後不安のある科目があれば、結果発表を待たず、すぐに支払い手続きを進めることをお勧めします。そうした場合、結果発表と同時に再受験の手続きがかなりスムーズになります。
仮に合格した場合は、現金なら返金、小切手ならVOIDしてくれます。
ちなみに、ライセンス申請に関しても原則現金か小切手のみの受付です。。。(2025年10月現在)

私はカリフォルニア州で出願したため、2011年に日本受験が始まった後もしばらくアメリカ本土、ハワイかグアムでしか受験できず、残り1科目まで到達しながらも、渡航のタイミングが合わず、すべての科目合格を失効するという苦い経験もしました。
現行の受験制度は、かつての「同一科目を各四半期に一度しか受験できない(例:FARなら1年で最大4回まで)」という制限がなくなり、私のような受験生には合っていると思います。
日本で受験が可能になる前は、受験の度にグアムへ渡航し、3~4日ほど宿泊して2科目受験して帰るという、時間的・金銭的・体力的に計り知れない出費・労力を伴いました。一度グアムで試験前日に40度近く熱がでたときは、悔やみました。人生の大きな山であり、時間とお金を費やした資格です。
かつて11年かけて合格した方のブログを読んで「まさか自分が」と思っていましたが、実際にその期間と同じ、または超えたと思います。
この試験に合格するには、問題に対する理解を深める工夫が最も重要です。当初はピンときませんでしたが、間違えた箇所を徹底的に深堀りして理解することは、初回で問題を正解することよりも遥かに大切だと痛感しました。短期間で合格される多くの方は、この思考プロセスが自然に身についているのだと思います。
私は「浅い考え」で問題を習慣的に解きすぎたことが敗因でした。数えきれない不合格の経験を経て、ようやくこの「正しいやり方」を掴み始め、SimulationでComparableやStrongerを獲得できるという結果に繋がりました。

【最後の追い込みと合格の瞬間】
コロナ前に合格していたBECのクレジットが州の優遇措置で2025年6月末まで延長されたことが、再始動のきっかけでした。REGも2023年末に合格していたため、2科目のクレジット失効が25年6月末同日に迫る中、25年3月に受験したFARを74点で不合格となり、精神的にかなり追い込まれました。この機会を逃したら、もう諦めるしかないという極限の状況でした。
4月末にFARを再受験し、感触は良かったものの、過去の経験から結果を見るのが怖かったのですが、クレジットの有効期限の関係ですぐに確認し、無事合格。すぐに5月にAUDを受験しましたが、結果は71点で再び不合格。次が本当に最後のチャンスだという状況で、クレジット失効日と同日に奇跡的に試験会場を確保できました。
そして7月の結果発表翌日でポータルを見た時、全科目合格を確認した瞬間は、これまでのどの合格よりも飛び上がるほど喜びました。暖かく応援し、一緒にお祝いしてくれた家族や友人への感謝の気持ちでいっぱいです。

勉強した中で仕事に役立っていることは

当資格で得た知識は、実務と組み合わせることで真価を発揮するものだと感じています。
会計はビジネス上のツールではありますが、専門的な知識を持つことで、企業の財務報告や内部統制の背景にあるロジックを深く理解できるようになりました。

これから合格を目指す方へのアドバイス

「諦めなければ合格できる」という言葉は安易に使われがちですが、家庭や財政状況がある中、現実には一概にそう言えないことも理解しています。
しかし、強い気持ちを持ち、私の経験から得た正しい勉強法を実践することで、合格は確実なものになると断言できます。特に、間違えた問題は徹底的に深堀りし、初回の正解よりもその理解を優先するという思考プロセスを習慣化してください。私は幸運にも家族や周囲の環境に非常に恵まれ、何度も挑戦する機会をいただきました。
正直、家族のサポートが7割、私自身の努力が3割といったところです。このようなサポートがなければ、途中で断念していたでしょう。合格後、支えてくれた家族に対する感謝の気持ちでいっぱいになりました。USCPAは決して簡単な試験ではありません。
しかし、今なかなか合格できずに苦しんでいる方が、私の「人生をかけた体験」を教訓とし、モチベーションアップに繋げていただければ幸いです。
その先に待っている合格の喜びは、何物にも代えがたいものです。

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