理系(技術職)公務員合格体験記
土木職コース

効率的に、のんびりマイペース。

針谷さん

針谷 円さん

DATA BANK

最終合格試験種 横浜市 技術先行(建築)9位
静岡県 早期試験(建築)1位
受講コース 建築職本科生
Web通信講座
出身大学 慶應義塾大学大学院 理工学研究科 卒業
公務員を目指した理由

 もともと学生時代は地域に密着したまちづくりについて研究を行っており、就職後はまちのプロモーションを行う中小企業に勤めていました。働く中で感じたのが、ビジネスとして行うまちづくりと公共事業として行うまちづくりの違いでした。これまでの経験と照らし合わせ、自分が携わりたいまちづくりを改めて考えた時に、より住民と近く公共性の高い方を選択しました。これが公務員への転職を決意した大きな理由の1つです。
 その他の理由としては、建築の専門知識を活かしやすいこと、建築・都市・住宅など幅広い分野で働けること、ワークライフバランスが保ちやすいこと、などがあります。

TACを選んだ理由

 学習の進め方や学習範囲がわからなかったから、というのが大きいです。当初は独学も考えていましたが、建築職は採用数および受験者数が少ないため、インターネットなどで調べても情報がありませんでした。そこでノウハウが十分にある予備校に頼ることにしました。
 予備校選択の際には2つのポイントを重要視しました。建築職区分があること、通信講座でも論文添削や模擬面接のフォローが充実していることです。これらを満たす予備校は数校ありましたが、最終的には「受講案内の読みやすさ=テキストのわかりやすさ」と考えてTACを選びました。

通信講座のおすすめポイント

 私はマイペースに学習を進めたかったので、通信講座を選択しました。映像講義では倍速再生やカットが使用できるので、講義の内容や自身の理解度に合わせて、効率的に学習を進めることができました。私が実際に学習を始めたのは秋ごろからでしたが、スタートの遅れを十分に取り戻せました。

専門試験対策

 学生時代は単位目的の学習しかしていなかったので、最も時間をかけて学習に取り組みました。問題内容も、専門用語の選択や説明の記述がほとんどで、推測では解けず、しっかりとした知識が求められるため、暗記に苦労しました。学習方法としては、一通り講義を受けたのち、自ら要点を暗記シートにまとめ直していました。テキストの例題や問題集も3回以上は繰り返し演習しました。それでも出題範囲が安定しない不安が大きかったため、暗記シートを用いてテキストの隅まで覚えられるように学習を繰り返していました。

人物試験対策
 私は学生時代の就職活動から、面接が苦手で鬼門だと捉えていました。演習の面接講義を受講した後に、自己分析を行いました。前職経験・学生時代の学習内容・サークル活動などについて、なぜ取り組んだのか・何を学んだのか・そこからなぜ公務員を目指すのかなどを書き出しました。それらを結び付けて、自分の行動原理を理解してから面接に臨みました。実戦練習として模擬面接も活用しました。正解が曖昧になりがちな面接ですが、良い点・直すべき点を明確化して自分なりの指針を示してくれたので、安心して本番に臨むことができました。
効率的な学習法
 ポイントは「選択と集中」だと思います。得意分野や配点の小さい箇所には時間をかけず、苦手分野や配点の大きな箇所に時間をかけていました。私は理系だったので、数的処理や物理・化学は得意分野で、問題集を数回解き、講義も飛ばし飛ばしで見ていました。歴史・経済など文系科目は初めて聞く内容も多く、一通り覚えられるよう努力しましたが、配点が小さいので覚えづらい所は捨て、細部までは詰めませんでした。逆に専門試験はもともと知識も浅いうえに、1問で数十点を失うリスクもありましたので、かなり時間をかけました。同様に面接試験も筆記試験と比べて配点がとても大きいので、時間をかけていました。無駄な学習を減らせると、時間的にも精神的にもゆとりが出ました。
公開模試活用法
 私は公開模試を積極的に活用していました。公開模試には大きく3つのメリットを感じていました。1つ目は実際の試験の雰囲気を体験できることです。解答の時間配分、長時間解答を続ける疲れや緊張感、などが体感できました。2つ目は新しい問題に出会えることです。問題集を繰り返すだけのマンネリ化を防げ、自分の知識の抜けなどを再確認できました。3つ目はスケジュール管理です。模試までに全範囲を一通り触る、ということが良いスケジュール管理に繋がりました。技術職は受験者が少なかったので順位はあまり気にしていませんでしたが、他にも多くのメリットがあり、公開模試には助けられることが多かったです。
これから受験する人へ

 理系技術職の公務員試験は、事務職と比べると倍率も高くなく、決して熾烈な争いではありません。完璧を目指す必要はなく、自分の得意不得意に合わせて、しっかりと学習を進めていくことで十分に合格できます。進むべき道がわからないと効率的にも精神的にも辛くなりますが、それらはプロのTACが何とかしてくれるので、頼るところは頼りましょう。長期間のレースになりますので、リラックスしながらマイペースに進むことが重要だと思います。

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