国家総合職 合格体験記
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矢作 亮さん
DATA BANK
内定省庁 | 農林水産省 |
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出身校 | 早稲田大学 政治経済学部 |
コース | 経済2年本科生 |
受験区分 | 大卒程度 教養区分 |
- 国家総合職を目指した理由・キッカケ
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誰もが参画できる社会へ
国家総合職を目指した理由は、「誰もが参画できる社会にしたい」という思いを持っていたからです。貧困家庭の子どもに居場所支援を行うNPOでのボランティア経験などを通じて、そうした境遇の子どもや障がい者、高齢者、生活困窮者など、誰もが社会に参画できるようにしたい、と考えています。そうした思いを、祖父母が農家だったことから幼少期から親しみを感じていた農業・農村を通じて実現したい、と思い農林水産省を目指すことに決めました。
- TAC・Wセミナーを選んだ理由・良かったところ
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情報量と同期の存在
私がTAC・Wセミナーを選んだ理由は、合格実績が最も高いことで、それは情報量と繋がりがそれだけ豊富なことを意味すると考えたからです。実際にTAC・Wセミナーに通ってみて、その通りでした。 まず、情報量の面では試験問題の傾向はもちろん、先輩合格者から試験の対策方法・実際の試験会場の雰囲気・試験勉強以外でやった方がいいことなどのアドバイスを受けることができます。個人的に、試験会場の雰囲気についてのアドバイスはとても役立ちました。雰囲気を事前に聞いて心の準備をしていたことで、実際の試験会場ではストレスをあまり感じずに過ごすことができました。また、人事院面接や官庁訪問対策では、過去の面接の再現や、官庁訪問体験記の蓄積があり、必死に読み込んだり話を聞いたりして本番のイメージをしていました。
次に、繋がりについて、ともに合格を目指す同期の存在はとても大きかったです。試験、面接や官庁訪問に向けてお互いの悩みや志望動機を話し合えたことは不安を解消する意味でも、自分の考えをブラッシュアップする意味でも有意義でした。また、試験や官庁訪問の際に周りに友人がいると気楽になります。その意味でも非常に良かったです。
- 所属校舎または講師のおすすめポイント
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講師と情報が集まる渋谷校
私は早稲田大学に通っていますが、登録校舎は渋谷校にしていました。それは、国家総合職の担当講師、情報が渋谷校に最も集まっていたからです。講義の質問や、試験に向けての悩み相談など、渋谷校にいると講師に直接聞きやすかったです。
- 省庁インターンについて
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実際の職場を知り、政策担当の話を聞く機会
省庁インターンには、時間があれば参加することをお勧めします。私は、3年生の2月に2週間、農林水産省のインターンシップに参加しました。そこでは、実際の職場の雰囲気を知るとともに、興味・関心のある政策担当者に個別に話を聞く機会をいただきました。農林水産省のインターンシップは、民間企業でよくあるような学生同士でグループワークをして、話し合いの結果を発表するというものではなく、実際に職場の中に入って、職員の方が通常業務をこなす横で課題に取り組みます。そのため、実際に働いている様子を直に感じることができ、組織の中で働く上で求められる能力をイメージしやすくなるでしょう。 また、興味・関心がある政策を担当している方から話を聞く機会をいただきました。これは、貴重な機会であるとともに、プレ官庁訪問のような形になるかもしれません。
- 併願について
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幅広く見て視野を広げる
公務員の他職種、民間とも余力があれば併願することをお勧めします。併願することを通じて、自分のやりたいことを実現するために、「国家総合職として」関わることが良いのかどうかを考えられるからです。僕は、教養区分で合格できたこともあり、多くの時間を民間就活に割くことができました。その時に、民間企業の可能性と限界をある程度知ることができ、そこで感じたこと・考えたことは官庁訪問でそのまま話すことができました。やはり、他と比較したうえで「なぜそこで働きたいのか」を言えると説得力は増します。
民間就活ではなくても、例えば地方公務員を併願するのであれば、地方でできて国でできないことや、なぜ地域のためではなく国のために働きたいのか、を明確にする上で有意義だと思います。 国家総合職1本に固執するよりも、視野を広げて自分がやりたいことを実現できるフィールドはどこか、ということを常に考えながら取り組むと就職活動が充実したものになると思います。
- これから受験する人へアドバイス
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自分の立ち位置を把握し、必要なことを見極める
学力、志望度について、現時点での自分の立ち位置を把握することが大切です。それによって、TAC・Wセミナーの講義の受け方や日々の勉強内容、省庁説明会で注意して聞く部分が変わってくるからです。また、試験・官庁訪問本番への意識・危機感も変わってくると思います。
学力については、過去問を解いたり、内定者アドバイザー・講師から今の時期どれくらい勉強していたか、勉強するべきかを聞いたりすることによって把握できると思います。志望度についても、内定者アドバイザーや講師と話すことでなぜ自分が公務員になりたいのかを整理できます。 立ち位置を把握し、本番から逆算することで今の自分に何が必要かをしっかり見極めましょう。