国家総合職 合格体験記
自分の思い描く“幸せ”のために
伊賀 翼さん
DATA BANK
内定省庁 | 国土交通省 |
---|---|
出身校 | 一橋大学 経済学部 |
コース | 経済1.5年本科生 |
受験区分 | 大卒程度 経済区分 |
- 国家総合職を目指した理由・キッカケ
-
日本でできる生活は、当たり前じゃない。
海外の格差社会の是正という問題を大学の卒論研究で考えていた時に、人々の生活とインフラがいかに結びついて離れないものなのか、ということに気づきました。例えば、鉄道が1本できれば、その沿線に住む地方の人が都会に出稼ぎに行きやすくなり、都会から企業が地方に出稼ぎやすくなる、等です。海外でインフラ整備が整っていないという状況と、日本のインフラ事情を比較すると、いかに日本のインフラが素晴らしいかに気付かされました。自分の行きたいところにすぐ移動でき、災害が起こっても警報や下水道の整備等で災害を防ぐ機能が揃っている、等です。今後の日本のインフラをいかに支えていくかということが、今後の日本をいかに幸せにしていくか、ということにつながると思い、国家総合職を目指しました。
- TAC・Wセミナーを選んだ理由・良かったところ
-
勉強のしやすさ、同志との出会い
私自身それほど勉強を始めるのが早い方ではなかったので、間に合うかどうか不安でした。しかし、最初に相談に行ったときに勉強スケジュールを一緒に立ててくださり、模試等の結果を見てアドバイスをしていただけたので、周りに勉強する仲間がいなくても試験対策は効率よく進めることができました。そして、テキストの質が良く、出題されそうな論点に沿った過去問の演習を容易に行うことができたので、1人で勉強するよりも非常に楽に勉強することができました。また、官庁訪問前になると、自主ゼミが開かれますが、そこで多くの仲間に会うことができました。同じ省庁を目指す仲間を官庁訪問前に作れたことで、官庁訪問中も情報交換ができました。1人で官庁訪問という難関を乗り越えるのは無理だったな、と感じています。
- 専門試験対策
-
経済区分の効率的勉強法
私は、数的処理、文章理解等の教養科目が苦手だったので、専門科目で点数を稼ぐことにしました。経済区分は全体的に過去問を焼き直したような問題が多く、過去問をできるようにしておけば本番もできると思います。科目別の話をすると、ミクロ、マクロ経済学は早くに完成させましょう。国際経済学や経済政策等の科目で、これらの知識が生きてきます。経済学では似たような図が繰り返し出てくるので、慣れるという意味でも早めに完成させましょう。一方で、経済史、経済事情、財政学(制度)は暗記科目なので、模試や過去問で結果が出なくても、本番2か月前くらいから詰め込めば大丈夫だと思います。また、統計学と計量経済学は、初学者の人が捨て科目にすると聞いたことがありますが、近年の過去問を見ると同じような問題しか出ていないため、簡単に得点源にすることができます。勉強時間は教養科目の勉強も含めると、全部で800時間ほどでした。10月から2月までは1日最大で5時間ほど、3月から最大で8時間ほど勉強していました。
- 所属校舎または講師のおすすめポイント
-
官庁訪問ゼミ、校舎のアクセスの良さ
私は、官庁訪問ゼミに入っていました。ここでいわゆるガクチカを一緒に作るお手伝いをして頂き、志望動機をブラッシュアップするためのアドバイスを受けることができ、自分の志望動機を人に話す機会が非常に貴重だと思いました。また、TAC・Wセミナーの校舎は都心の至る所にあり、民間企業の就活をしながら勉強するのに場所を見つけやすかったので、勉強できる環境が非常に整っていると感じました。
- これから受験する人へアドバイス
-
民間企業併願の意義
私は、民間企業の就活に失敗しましたが、意味が全くないものではありませんでした。やはり、民間企業と国の視点の違いを知ることができ、それにより志望動機をブラッシュアップさせることができました。また、自分が希望してない分野の省庁の方のお話も聞く機会があり、自分の志望省庁との比較をすることでより志望度が強まることもあると思うので、色んな方とお話をすることが非常に大切だと感じました。
- これから受験する人へアドバイス
-
一体、自分が何をしたいのか
一体、自分が何をしたいのか、どのような国にしたいのかを考えることは、簡単なようで非常に難しいことです。これは答えがあるものではなく、人それぞれ違う答えになるものなので、終わりが見えず、非常に苦しい時もあると思います。しかし、官庁訪問では、その不安を取り除くお話をたくさん聞けると思います。自分が本当に何をしたいのか、それを考え続けて苦しむことは、それほどこの国をよくしたいという思いが強いということだと思うので、自信をもって自分の思いをぶつけると、受け止めてくれると思います。試験勉強だけでなく、時には、どのような国を作りたいのかを考える時間を作ると、より官庁訪問がスムーズにいくのではないでしょうか。