国家総合職 合格体験記
社会に最も貢献できる場所はどこか
板津 直哉さん
DATA BANK
内定省庁 | 防衛省 |
---|---|
出身校 | 慶應義塾大学 法学部 |
コース | 政治・国際本科生 |
受験区分 | 大卒程度 政治・国際区分 |
- 国家総合職を目指した理由・キッカケ
-
社会の力に
大学時代に中学校の同窓会に参加をし、自分がいかに恵まれた環境に置かれてきたのかを強く実感しました。高校から私立に行くことができたこと、留学に2回も行ったことなど、社会の大多数の人がしていない経験によって、自らの力を伸ばすことができました。それ以来、微力ではありますが、今まで培ってきた能力を社会に還元したいと思うようになりました。そして、それは私にとって国家総合職として働くことであると思い、大学1年時の冬から国家総合職を目指すようになりました。
- TAC・Wセミナーを選んだ理由・良かったところ
-
Webフォローと自習の活用
政治・国際区分での受験を考えていたので、それを先輩に相談したところ、TAC・Wセミナーをお勧めいただいたので、TACを選びました。自宅が渋谷校や早稲田校から離れていたので、Webでの受講でしたが、いつでも好きな場所で講義を見ることができたことはとても良かったです。また、自宅近くの校舎でいつでも自習ができたのも良かったです。
- 所属校舎または講師のおすすめポイント
-
通信受講の高いクオリティ
所属は渋谷校でしたが、自宅から遠かったので1度も講義を受けることはありませんでした。しかし、それはWebでも十分満足できるほどのクオリティをTAC・Wセミナーの講義が有していたとも言えるのではないかと思います。
- 基礎能力試験対策
-
得点分野を絞り集中的に対策
私は大学受験を経験しておらず、知識分野全てに今から手を出しても間に合わないと考え、科目を絞り、そして、そこまで力を入れずに、勉強を行いました。主に思想、世界史の一部、日本史の一部、そして社会科学を勉強しました。思想は範囲が狭く、政治国際区分であれば、専門の科目である政治学と重なる部分があるので、勉強しやすいと思います。世界史、日本史も現代史を中心に勉強し、専門の勉強が活かせるところを重点的に勉強しました。社会科学も同様です。ただ、前述のように私の能力と経験を考えると、基礎能力で差をつけられるとは思えなかったので、暇つぶし程度に勉強をしたのみです。 数的処理は、判断推理、図形、資料を絶対得点することに全力を注ぎました。数学はもともと得意ではないので、こちらも取れるところは取るというスタンスで臨みました。数的処理は、毎日何かしらを解くようにしていました。専門の勉強に飽きたら、何問か解いて、専門の勉強に戻るのような形で演習を行なっておりました。 本番では最低限の点数が取れたので、私としては満足できる結果でありました。
- 選択科目対策
-
国際法、行政学、国際事情、財政学
私は、専門科目に全身全霊をかけて勉強を行いました。専門科目であれば、大学受験等の知識がない私であっても、マイナスからのスタートにはならないだろうという安直な理由からです。 TAC・Wセミナーの講義を視聴した後、ひたすらTAC・Wセミナーのテキストを読み込みました。おそらくトータルでそれぞれの科目のテキストを20回ずつくらいは読んだと思います。1回で覚えようとせずに、何度も読むことで体に染み込ませるようなイメージで、テキストを読み返すことを続けました。 また、模試や答練、過去問などの間違えた部分は、テキストに書き込み、テキスト1冊読めば全ての情報をカバーできるように、この書き込みにも力を入れました。 結果的に、高得点を取ることができ、なんとか一次試験を突破することができました。
- 選択科目対策
-
政治学、国際関係A、国際関係B
一次試験が終わってから、勉強を始めました。こちらもTAC・Wセミナーの講義を見た後に答練を解き、記述のテキストと答練の解説を何度も読み返しました。ただ、択一の知識もキープしたかったので、そちらの教科書も引き続き読み返しました。結果的に記述のテキストの知識はそこまで身につかず、択一の知識を中心に二次試験本番に臨みましたが、なんとか3問とも書くことができました。 得点は平均的であったので、高得点を狙う場合は、一次試験前からある程度の準備をしておく必要があるのかもしれません。
- 人事院面接対策
-
実戦を大切に
TAC・Wセミナーの模擬面接を利用するとともに、友人に面接をしてもらいました。この時期はすでに民間就活が佳境に入り、民間企業を目指す友人たちは、面接の経験が豊富であったので、大変有益なアドバイスをもらうことができました。 官庁を目指す人以外にも、面接対策を頼むことをお勧めします。
- 官庁訪問対策
-
自問自答の繰り返し
OB・OG訪問を繰り返し、自分の考えを整理するとともに、面接カードを練っていきました。また、自らの経験を振り返り、なぜ私が国家公務員を目指すのかを改めて考えました。政策は白書等を読むのはもちろん、ゼミで扱った文献や、ゼミの教授と話すことで復習を行い、官庁訪問に臨みました。
- これから受験する人へアドバイス
-
冷静かつ愚直な努力
この試験は、着実に努力を重ねれば、合格できる試験です。そのことを理解していれば、必要以上にナーバスになり勉強が手につかなくなることもないと思いますし、コンスタントに勉強をすることができるのだと思います。必要以上に身構えずに目の前のことを1つ1つこなしていくことが肝要であると思います。 また、私は官庁訪問で当初第一志望としていた省庁から内々定をもらうことができず、結果的に当初第二志望であった省庁に行くことに決めました。その決断に現在は大いに満足しておりますが、当時は来年もう一度官庁訪問をするのか、今年で決めてしまうのか大変悩みました。その時に、自分の軸は何であるのか、本当にやりたいことはどこにあるのかを考え抜き、内々定をいただいた省庁に行くことに決めました。自分の判断基準を官庁訪問前に持っているとこのような決断もしやすくなるのかもしれません。 頑張ってください。