国家総合職 合格体験記
国際社会の中で日本のあるべき姿を考える仕事
水本 雄介さん
DATA BANK
内定省庁 | 外務省 |
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出身校 | 慶応義塾大学 経済学部 |
コース | 経済本科生 |
受験区分 | 大卒程度 経済区分 4位 |
- 国家総合職を目指した理由・キッカケ
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大学での経験が外務省を目指す原点に
私は幼少期をインドネシアや香港で過ごしたこともあり、将来はグローバルに活躍したいという思いはありましたが、大学入学時点では外務省を目指すという意識はありませんでした。転機となったのは、大学2年生の時に学生団体の代表として日本–インドネシア2国間の学生会議をゼロから立ち上げたことです。活動自体は、外交とは異なる切り口から始めたものでした。しかし、縁があって外交官の方からお話を伺う機会があり、国際協力を通じて国益に貢献できる外務省での仕事に魅力を感じたこと、そして活動を通じて国と国・人と人を繋ぐことにやりがいを覚えたのは外務省を目指す原点になったと思います。外交・国際政治に興味を持った私は、その1年後に国際政治研究の本場であるアメリカに交換留学することになります。留学先にて米国国務省や中国の外務省を目指す学生と切磋琢磨する環境に身を置き、揺れ動く国際社会の中で理想とする日本の姿について思いを馳せながら、将来は外交を通じて日本の平和と繁栄を支えたいと考え、外務省を志望するに至りました。 "
- TAC・Wセミナーを選んだ理由・良かったところ
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自分に最適な国家総合職受験をデザインする
TAC・Wセミナーを選んだのは、先輩に勧められたのが大きいです。私の知る先輩のみならず、例年多くのTAC・Wセミナー生が霞が関の門をたたいていることは安心材料の1つでした。TAC・Wセミナーを選んで良かったと思うのは、情報の多様性です。とりわけ国家総合職を受験する上では、特定の”やり方”が全てにおいて優れているということはありません。区分の違いや所属する部活、民間就活の状況によって、国家総合職受験のあり方は各人異なってきますが、TAC・Wセミナーではベテラン講師1人1人から様々な観点からアドバイスをしていただけるので、そうした多様なアドバイスを参考にして、自分にとって最適な国家総合職受験計画を進めることができたと思います。
- 所属校舎または講師のおすすめポイント
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本番で実力を発揮するための最高の準備を
担任講師、平野講師、渡辺講師にお世話になりました。担任講師には官庁訪問ゼミ、平野講師には経済区分の専門記述対策ゼミ、そして渡辺講師には官庁訪問前の個別カウンセリングでお世話になりました。経済区分で受験をすることに決めたのは3年生の秋頃でしたが、周囲に同じ区分で受験する知人がおらず、不安を抱えていました。そうした時に定期的に相談にのってくださったのが担任講師で、担任講師からのアドバイスをもとに計画的に勉強を進めていくことができました。記述論文の書き方や試験直前の追い込み方については平野講師からご教授いただきました。平野講師から教わったメソッドは試験本番で役に立ち、結果的に二次試験で他の受験生と点数的に差をつけることができたのではないかと思います。官庁訪問については、担任講師と渡辺講師にお世話になりました。直前期に二人の講師とお話ししながら、自分自身の外務省への思い、そして外交そのものに対する考えを整理できたことで、本番では落ち着いて面接に臨むことができたのではないかと感じています。
- 専門試験対策
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理解を重視した勉強が効果的
専門試験対策は意識付けが大切だと思います。一次試験はマーク式ですが、二次試験は記述論文なので、理解があやふやな状態だと二次試験で足元をすくわれる可能性があります。経済区分の場合は、一次試験と二次試験でそこまで問題のタイプが異なるということはないので、一次試験対策をしている時から理論をしっかり理解し、それを使えるようになるまで訓練することが必要です。問題を解く際には、頭の中でも良いのでその手順を言語化して、他の人にもわかるように説明できるレベルまで徹底しておくと、二次試験対策が楽になると思います。
- 併願について
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なぜ国家総合職なのか、なぜ外務省なのかを突き詰める
私は民間企業を併願していました。日本の就活では大学3年の夏以降のインターンシップなど、職業体験ができる機会が豊富にあるため、様々な企業の人と巡り会うことができます。実際に私は夏・秋・冬と民間企業のインターンシップに参加し、魅力的な企業に出会いました。民間就活をしていると、自分の仕事観や外務省に対する思いを相対化して見つめ直す機会が出てきます。その時に、私のやりたいことは外務省にあるのかどうか自問自答して考え抜いたことは、志望理由を整理するという意味で後々の人物試験や官庁訪問にも活きたのではないか思います。
- これから受験する人へアドバイス
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モチベーションの源泉はどこにあるか
官庁訪問だけを見ると国家総合職受験は短期決戦のように見えますが、説明会や官庁訪問の時期を踏まえると長丁場です。私自身、精神的に辛くなり、国家総合職受験を一時は辞めようと考えたこともありました。しかし、常に初心や憧れの外交官を思い浮かべ、「国家総合職受験を今辞めたら、一生後悔する」と思い、私は最後までやり遂げることができました。熱意を大切にして、就活という「マラソンコース」を是非走りきってください。