国家総合職 合格体験記
多元的な幸せに貢献する仕事
橋本 将さん
DATA BANK
内定省庁 | 文部科学省 |
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出身校 | 横浜国立大学 経済学部 |
コース | 大学別本科生 |
受験区分 | 大卒程度 教養区分 |
- 国家総合職を目指した理由・キッカケ
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誰もが主体的に選択できる社会を実現する
中学生のころの友人の多くが大学進学という選択肢を持たないまま高校卒業後就職したことから、人によって選択できる選択肢の幅に違いがあることに問題意識を感じました。また、生き方そのものが多様化する現代においては、その選択肢が誰でも選べる環境や、そもそも選択する力を身につけることが重要だと考えました。そこで、制度の面から選択肢の保障や選択する力の養成に関わることができる国家総合職を志望しました。
- TAC・Wセミナーを選んだ理由・良かったところ
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情報量の多さ・仲間との出会い
私が予備校を選ぶうえで最も重要視したのは情報量の多さでした。公務員試験や官庁訪問は信用性の高い情報を得ることが難しく、一番情報を得られる予備校を探していました。TAC・Wセミナーは公務員業界最大手ということもあり、データの蓄積と内定者の生の意見がとても参考になりました。また、教養区分対策や官庁訪問対策で出会った仲間には何度も助けられました。私の大学ではあまり国家総合職志望者がおらず、予備校で出会った仲間と自主ゼミや教養区分対策ができたことはかなり自分の力になりました。周りの協力があったからこそ内々定をいただくことができたと思っています。
- 所属校舎または講師のおすすめポイント
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講師のカウンセリングは重要です!
講師には官庁訪問の面接カードの添削でお世話になりました。気になった部分や改善すべき部分をかなり明確に指摘してくれるので、より洗練された面接カードが書けるようになります。また、現在の自分の評価についてもはっきり言ってくれるので、自分の現時点での力を把握しやすいのでとてもおすすめです。
- 政策論文試験対策
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問題の芯をつく、構造化できる
政策論文試験で最も重要なのは「問題文の課題に忠実に解答すること」です。問題文から出題者の意図を把握し、そのうえで求められている解答をすることができれば、合格ラインを超えることは十分に可能です。対策としては、過去問や想定問題を解き、講師の方に添削してもらうことが1番効率的です。基本的な答案構成の型を身に付ける練習になることはもちろん、問題文から意図を把握するコツをつかめるようになります。特に、誰が見ても明解な文章構造になっているかを意識しましょう。そこから他の人と差別化するためには、持っている知識を活用した提案が有効になります。普段からさまざまなニュースを見て、自分なりの考えを持ったうえで、それを他の人と話し合うことで深めていきましょう。
- 教養試験対策
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効率を最大化する
教養試験は、全体の順位にはそれほど影響を与えませんが、一次試験の合格には必要不可欠です。(特に教養区分)まずは問題数の多い数的処理を中心に学習し、どのような問題なら速く、正確に解けるのか、自分の特徴を把握することから始めましょう。そのうえで、本番の数的処理で確実に6割を取ることができるように自分の苦手な分野を強化するようにしましょう。本番の数的処理のレベルがある程度解けるのであれば、そこからは数的処理は感覚を忘れない程度に解き、他の科目や論文対策を進める方が効率的に点数を取れると思います。
- 面接・官庁訪問対策
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最後は体力と精神力
まず、人事院面接に関しては、自分が学生時代に行ってきたことについて中心に聞かれるので、ある程度想定問答を準備したうえで、面接練習を繰り返しましょう。官庁訪問対策に関しては、志望省庁の関心分野以外にも、幅広い知識を入れておくことが重要です。深い知識は必要ありませんが、それぞれの分野の課題に対して自分なりの考えを持っておきましょう。また、志望動機は単語一つ一つに気を配り、どこをつかれても説明できるくらい準備しておくと良いと思います。官庁訪問中は朝早くから終電近くまで面接が続くので、それに耐えられる体力や精神力は必要不可欠です。それを身につけるためにも普段からさまざまな経験をして、壁にぶち当たってください。その経験が必ず活きてきます。
- これから受験する人へアドバイス
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仲間と共に走りきって!
国家総合職試験自体は年々倍率が下がり、十分な時間学習すればある程度の人が突破できる試験になってきています。一方で、官庁訪問は、何十回もの厳しい面接を行わなければならないほどレベルが高いです。そこでは順位や学歴よりも、その人の熱意や思考力、そしてこれまでの人生経験から、本当にこの省庁で活躍できるかが見定められています。特別な経験は必要ありません。大事なのは、自分にとって重要な経験が何だったのか振り返ることです。そこからおのずと自分の問題意識や自分自身の強みが見えてくると思います。
最後に、内々定までの道のりはかなり険しく、途中で逃げ出したくなることもあると思います。私も部活を続けながら教養区分の対策を進める過程や、面接という不確定要素の多い官庁訪問対策のために省庁の説明会に参加する日々の中で、辛いと感じることがありました。そんなときには友人と遊んだり、一緒に総合職試験を受ける仲間に相談したりしましょう。少し気持ちが楽になるはずです。仲間と支え合いながら、最後まで走りきってください!応援しています。