国家総合職 合格体験記
好きなことを仕事にする
飛田 祐輔さん
DATA BANK
内定省庁 | 防衛省 |
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出身校 | 慶應義塾大学 法学部 |
コース | 政治・国際本科生 |
受験区分 | 大卒程度 政治・国際区分 |
- 国家総合職を目指した理由・キッカケ
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趣味を通じた恩返し
今まで自分を支えてくれた人たちに恩返しをしたいと思ったことが大きな理由です。また私はもともと防衛装備に対して興味を抱いていました。そして曽祖父母の戦争体験を聞いたり、ナゴルノ・カラバフにおける紛争勃発を目にしたりする中で、安全保障に対する関心を大きく深めました。これらの経験をする中で、防衛省の事務官であれば、他国の脅威に対し根本的な次元から対処することで、平和の維持に貢献できるのではないかと思いました。実際に防衛省の説明会に参加してみると、平和というのは思ったよりも人間臭いやり取りによって維持されているということがわかりました。防衛省職員の動き次第で東アジアの将来の姿が変わるということに大きな魅力を感じ、防衛省を志望することを決めました。
- TAC・Wセミナーを選んだ理由・良かったところ
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手厚いサポート
政治・国際区分の講座を開講していた数少ない大手予備校の一つであったため、選びました。良かったところとしては、まず講座の質の高さがあります。効率的に学習できるよう、テキスト、講義共に工夫されていました。時間がなかった中で講座の存在は大きな助けになりました。独学よりも効率的に学習でき、かつ安心感をもって試験に臨むことができました。また良かった点の二つ目としては、講師の方々に様々な相談に乗っていただけたということがあります。自分の大学では国家公務員を目指す人があまりおらず、孤独を感じることも多々ありました。そうした中で、講師の方々は自分の抱えている不安に向き合ってくださってくださいました。就活期間中は精神的にもしんどいことが多かったですが、TAC・Wセミナーがあったからこそ乗り越えられたのではないかと思います。
- 所属校舎または講師のおすすめポイント
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新宿校の利便性、講師の支え
所属校舎は新宿校でしたが、時間がなかったためWebを中心に講座を受講していました。Web受講は移動時間を節約できる上に、倍速での受講も可能であったためかなりの時間を節約できました。面接対策等で新宿校に行くこともありましたが、新宿校の立地自体が駅から近かったため助かりました。また、講師には面談等で大変お世話になりました。就活中は何かと焦りが生じることも多かったですが、講師から常に冷静なアドバイスを頂くことで、自分を客観視することができるようになりました。
- 教養試験対策
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自分に向いた科目を選択
教養試験対策に関しては9月から始めました。しかし開始時期の割にあまり時間を割くことができなかったというのが実情です。数的処理の点数を早期に固めるのが王道の対策法ではあると思いますが、モチベーションが低く学習に身が入らず、時間だけが過ぎていきました。一方で知識分野には得意科目が多く、学習意欲もありました。そのため数的処理は講義だけは視聴し、受験者平均を目指す一方で、知識分野については隙間時間にできるだけ学習し、得意分野で確実に得点するという方針を取りました。知識分野が難化した際は、得点が伸びにくくなるというリスクのある戦法でしたが、何とか本番を乗り切ることができました。
- 専門試験対策
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効率重視
私は12月から専門試験対策を始めました。全体的には、試験範囲全体を納得のいくまで学習するには時間が足りないという印象を強く受けました。国総と民間を併願されている方も多いと思いますが、ある程度の余裕をもって合格するためには、可能な限り早く学習を開始した方がいいと思います。
専門試験全体としては、暗記科目がほとんどだと思います。暗記に当たって重要なのは、自分なりの効率的な方法を編み出し、素早く暗記するということだと思います。私自身は休むときは休み、覚えるときは詰めて覚えるタイプでした。そのため学習意欲が落ちないよう、休むタイミングを見計らいつつ、覚えるときは公開模試等をモチベーションにして一気に覚えるということを繰り返していました。
一次試験に関しては、テキストの内容が頭に入っていれば問題はないと思います。ただ出題内容は基本事項にとどまらず、細かい論点が出題される場合もあります。ある程度余裕をもっておきたい場合には、テキストの隅々まで目を通しておくことをおすすめします。
二次試験に関しては、過去問の演習が重要になってくると思います。出やすい論点が存在しますので、テキストの復習はそこそこにして、早めに過去問に取り組んだ方が良いのではないかと思います。
- これから受験する人へアドバイス
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自分の価値観、やりたいことと向きあう
国家公務員試験は何回にもわたって選抜が行われる、厳しい試験だと思います。また国家公務員の待遇等についても、昨今様々な報道がされており受験に二の足を踏んでしまう方もおられると思います。そうした中でも自分が受験を決断したのは、自分がやりたいことをできる職業が官僚であると考えたためです。どんな仕事にも長所、短所ともにあると思います。自分自身の価値観ややりたいことを見極めたうえで、もし官僚という選択肢が魅力的に映るのであれば、ぜひ挑戦してみてください。就活は長いので思いつめすぎず、適度に休憩しながら頑張ってください!