国家総合職 合格体験記
試験を通して自分を見つめ直す
松下 天風さん
DATA BANK
内定省庁 | 総務省 |
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出身校 | 東京大学 教養学部 |
コース | 政治・国際本科生 |
受験区分 | 大卒程度 教養区分 |
- 国家総合職を目指した理由・キッカケ
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理不尽な現状に苦しむ人たちの助けになりたい
大学で社会学や政治学を学んでいる中で、世の中には自分の力ではどうしようもないような不平等に苦しめられている人が多く存在していることを学びました。こうした人々を救うためには、何か一つの問題を解決すればよい、というものではなく、教育や労働問題、地方創生や少子高齢化など、さまざまな問題を同時に考えていく必要があります。そのため、国や地方自治体の立場から、幅広い分野の問題に取り組むことが出来る国家総合職を目指そうと考えました。
- TAC・Wセミナーを選んだ理由・良かったところ
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他の志望者と話せる安心感
公務員試験を受けようと思い始めていたころ、大学でTAC・Wセミナーが無料ガイダンスを開いていたので、話を聞こうと思い参加しました。コロナ禍で学科の友人と話す機会がほとんどなく、なかなか他の公務員志望者を見つけられなかったということもあり、自分一人で試験対策を進めていくのには不安があったため、TAC・Wセミナーの講義を受講してみようと思いました。通信生であっても、他の志望者と政策課題討議の練習を行うことができ、安心感を持って試験に臨むことができました。
- 所属校舎または講師のおすすめポイント
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通信講座ならではの利点
私は通信講座で受講していたのですが、通信だと大学の空きコマの時間に受講したり、帰省先で受講したりと、場所や時間を選ばずに受講することが出来るのが良かったです。また、映像授業であれば聞き逃した部分をもう一度聞き返すことができたため、疑問を残すことなく講義を受けることができました。倍速機能もあるので、自分がすでに理解できている分野については倍速で聞くなどして、時間配分をうまく行うのにも通信講座は向いていると思います。
- 基礎能力試験対策
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時間配分が重要
基礎能力試験は範囲が非常に広いため、限られた時間の中で全ての範囲を勉強するのがかなり大変でした。そのため、すでに大学受験の際に勉強した日本史や世界史などの範囲は映像授業を倍速で視聴して軽い復習にとどめつつ、特に苦手だった数的処理についてはしっかり時間をかけて勉強するなど、自分の得意分野と苦手分野を見定めて学習時間を配分するようにしていました。
- 政策論文試験対策
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普段から演習形式の勉強を
政策論文は、示されたテーマに対する自分の考えを、限られた時間の中でいかにまとめて書くことができるかがポイントです。どれだけ書きたいことがあっても、決められた時間の中で自分の考えをまとめるのは、普段から慣れていないとなかなか難しいので、定期的に自分で書いてみる練習をしておくのが重要です。TAC・Wセミナーでは、政策論文の添削をしてもらえるので、積極的に活用してみてください。
- 企画提案試験対策
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他の人から意見をもらおう
教養区分の二次試験では、特にこの企画提案試験の対策に時間を割きました。示されたテーマについて今すでにとられている政策やその問題点について調べ、友達と話し合いながら自分ならどのような政策を立てたいかを考えました。そしてある程度政策の方針が固まってからは、TAC・Wセミナーの模擬企画提案を利用し、自分の書いた政策に対しての質問や意見を洗い出してもらうことで、より良い政策となるように推敲を重ねていきました。ただ政策を考えるだけでなく、その政策について他の人の意見を聞いてみることが大切です。
- 面接・官庁訪問対策
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自分の根本にある思いを見つめ直そう
面接・官庁訪問に向けて、「自分はなぜ公務員になりたいのか?」「自分はなぜ総務省に入りたいのか?」といった根本的な問いについて考えるようにしていました。そして、TAC・Wセミナーの他の総務省志望者と一緒に学習会を行い、そうした根本的な思いを聞いてもらってフィードバックをもらうことで、自分の将来について真剣に向き合うことができたと思っています。自分の根本にある思いを正しく知っておくことで、「その省庁で何をしたいか」「どういう政策に取り組んでいきたいか」というところまで考えることができると思っています。
- これから受験する人へアドバイス
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試験を貴重な機会だと考えよう
振り返ってみれば、国家公務員試験の対策は、今の日本が抱えている問題や、現状とられている政策などを幅広く勉強することができる非常に重要な機会だったと思います。そして、そうした問題や政策に対して自分が抱いている意見を、他の志望者やTAC・Wセミナーの講師に見てもらい、足りない部分やもっと改善した方がいい部分を指摘してもらえる機会でもあります。試験を乗り越えること自体を目標とするのではなく、試験を乗り越え、国家公務員となった自分が何をしたいのか、どうありたいのかということまでしっかり考えた上で試験に臨むことが重要です。