国家総合職 合格体験記
行動に表し続けた、夢に対する熱意
森 大翔さん
DATA BANK
内定省庁 | 外務省 |
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出身校 | 慶應義塾大学大学院 法学研究科 |
コース | 政治・国際本科生 |
受験区分 | 院卒程度 行政区分 |
- 国家総合職を目指した理由・キッカケ
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原点回帰としての外交官
小学生の頃、杉原千畝について学んだことで、外交官という仕事を知りました。幼少期の英国在住経験もあり、国際的なキャリアを想定していたため、自分のロールモデルは彼だと思いました。しかし、慶應義塾湘南藤沢中等部に入学後、周りの英語力に圧倒されたこと等もあり、大学2年生までの間は全く違う将来を思い描いてました。ところが大学3年生の際、ゼミを通して国際法に出会い、昔の夢であった外交官への憧れが再びくすぐられ、改めて方向転換をしました。私は、社会に対しての疑問が多くあり、様々な草の根活動に携わってきた経験もあったので、逆に霞が関でサブスタンスに触れたら社会に対する疑問が拭えるのかという興味もあって、より中枢を覗くことができる総合職一本で挑戦することとしました。
- TAC・Wセミナーを選んだ理由・良かったところ
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こんなバックグラウンドでも結果が出せた理由
大前提として、業界大手の中で政治・国際区分の対策をしてくださるのは、TAC・Wセミナー(以下、本校)だけでした。私は、法律学科を卒業して、大学院でも法律領域に身を置いていますが、本来の関心領域は政治・国際系だったため、初学者でもサポートしてくださる予備校を探しており、本校と巡り合いました。
そのうえで、高校受験も大学受験もしていない私立文系である私にもわかるように説明してくださる講義と教材、そして何度でも講義を振り返ることのできるオンラインフォローは、本校の魅力です。加えて、最終合格の先にある内々定までをサポートしてくださるカリキュラムとゼミ、そして毎月の内定者アドバイザーホームルーム(HR)による親身で手厚いサポートには何度も救われました。本校には、どんなに探しても見つからない有益な情報が蓄積されていて、総じて本校を選んで良かったと思っております。
- 所属校舎または講師のおすすめポイント
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素直に信じたら、導いてくださる講師陣
新宿校所属の私は、以下のお三方には特にお世話になりました。数的処理の三好講師には、3時間の講義が終わった後も長く残っていただいて、多くの質問に答えていただきました。政治学等の山本講師には、初学の科目を試験対策的に効率良く教えていただいたのみならず、広い意味で最終合格/内々定に至るためのサポートをしていただきました。憲法等の辻本講師には、苦手意識のあった法律系の科目を解くセンスが身について、解けるようになっている実感がある講義をしていただきました。
そして新宿校以外でも、政策研究ゼミ/官庁訪問対策ゼミを通して渡辺講師には大変お世話になりました。時には、若輩者の私がスッと理解できないご助言をしてくださることもありましたが、それらをまずは素直に受け止め、試してみることが良い結果に繋がったと感じております。何十年にもわたって情報の蓄積をされている渡辺講師のご指導に素直に向き合うと、良い結果に導いてくださると思います。
- 専門試験対策
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情報を活用した綿密な戦略を
教養試験対策にも通じますが、総論としては、綿密な戦略が重要です。戦略を早めに立て、公開模試で試し、本番ではその戦略を信じて守りましょう。ちなみに枝葉のコツですが、2mmのシャープペンシルを使うと、マークシートが素早く塗りつぶせます。
続いて各論ですが、専門択一の選択科目は、行政学/国際事情/国際法/財政学を使いましたが、特に財政学はコスパがとても高いため、初学者でもオススメです。そして、二次試験の専門記述では、政治学/国際法/公共政策Aを使いましたが、特に公共政策Aでは、意地でも15個の資料を全て使ったら、かなり高得点を出すことができました。
- 政策課題討議対策
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協働力をアピール
多様な意見を持つ人々との協働力を示すことが重要です。特に、①自分の役割を見出して討議に貢献する姿勢・②全員が等しく討議に参加できているかの配慮・③異なる意見にも理解を示す態度etc.を重視しました。加えて、最低限の社会情勢に対する知識は備えましょう。
- 面接・官庁訪問対策
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ESの練り具合が鍵
人物試験も官庁訪問も、他者からの添削を通してESを練ることが重要です。特に、①その職を目指すに至ったことが納得できるストーリー・②学習だけじゃない人間的豊かさが垣間見える内容・③試験官に質問させるための聞きしろetc.を重視しました。また人物試験のESでは、実際はどうであろうと、志望官庁を3省庁記載し、広く国家公務員という職業に興味関心があることを示しました。加えて、模擬面接も重ねましょう。
- 省庁インターンについて
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二つのメリット
少なくとも外務省は、省庁インターンへの参加有無が採用には直結はしません。しかし、以下の理由から強くオススメします。①官庁訪問の際に、実体験に基づいた根拠のある志望動機を説明できる・②仕事現場に対するイメージと実態に齟齬がないことがアピールできる。
- これから受験する人へアドバイス
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熱意を行動に昇華しましょう
まず、ここまでで記しきれなかったアドバイスとして、①英語試験による加点は、得点送付が間に合わないことの無いよう、早めに準備しましょう・②民間就活等の併願は、どっちが本命でどっちが保険かを常に意識して、比重に気を付けましょう。
そして、最後のアドバイスとして、想いの強さをしっかり行動に移しましょう。長い人生から見たらたった数か月、後悔しないように考えて行動してください。例えば私は、学習面では、模造紙を壁に貼って、全体の進捗を視覚化し、毎日向き合いました。そして、就活面では、志望省庁のイベントに9割以上参加し、原則毎回質問しました。行動に昇華された熱意は、自信に繋がるはずです。応援してます。