国家総合職 合格体験記
崖っぷちの挑戦
小川 いぶきさん
DATA BANK
内定省庁 | 外務省 |
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出身校 | 早稲田大学 政治経済学部 |
コース | 2年政治・国際本科生 |
受験区分 | 大卒程度 政治・国際区分 |
- 国家総合職を目指した理由・キッカケ
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日本のために、世界のために
高校1年生の頃、学校のプログラムでインドネシアに行ったことがきっかけでした。貧富の差を物語る光景を目にし、将来は開発協力に携わりたいと考えるようになりました。その後、高校での東南アジア地域への海外研修や大学でのドイツ留学の際には、様々な国の学生が「日本人」である自分に興味と親しみをもって接してくれました。これは今までの外交官が諸外国との間で良好な関係を築き上げてきてくれたからであると考え、自分も外交官としてそうした信頼関係を維持・構築し、諸外国と日本の架け橋となりたいと感じました。
- TAC・Wセミナーを選んだ理由・良かったところ
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政治・国際区分の対策
政治学を専攻していたこともあり、政治・国際区分で受験することを決めていました。そこで、大学から近いTAC・Wセミナーに政治・国際区分のためのコースがあることを知り、迷わず申し込むことを決めました。実際に受講してみると、大学の授業だけでは抑えきれなかった要点や公務員対策に特化した知識を得ることができ、効率的に学習することができました。
- 所属校舎または講師のおすすめポイント
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講師からの熱い信頼
留学から帰国した時には、1次試験が1ヶ月半に迫っていました。それにも関わらず、講師は私の学習レベルや得意分野に応じて合格するために必要な科目や知識を教えてくださりました。残り時間が少なく不安でいっぱいでしたが、講師のきめ細かなサポートのおかげで「合格は十分可能である」と自分を常に励ましながら学習に臨むことができました。官庁訪問対策においても、講師は私の問題意識に対し様々な角度からご意見をくださったので、自分の考えを客観的に見つめ直すことができました。最後まで熱い信頼を寄せてサポートしてくださったからこそ合格できたのだと、大変感謝しております。
- 効率的学習法
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なるべくすぐに問題を解こう!
講義の進路に合わせ、必要な知識を着々と身につけていくことだと思います。講義を全て受け終わってから練習問題に取り組もうとすると、講義で習ったはずの知識が抜けていることがあり、再度テキストの最初から学習し直さなければならないということになります。私の場合、やる気の問題で各々の講義後すぐに練習問題に取り組んでいた科目と、そうでない科目がありました。前者は、講義で習った知識の応用を検討しながら学習を進められていたので記憶の定着が良かったのですが、後者はインプットとアウトプットを別々の時期に行ってしまったために、講義を受け直したり、テキストを見直したりという作業が必要になりました。ぜひ、これから学習を始める皆さんには、講義を受けた後すぐに過去問や問題集に取り組んでみるという習慣をもってもらえたらと思います。
- 面接・官庁訪問対策
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常に笑顔で
面接や官庁訪問では、常に笑顔でいることを心がけていました。実際、面接中はかなり緊張しますし、面接官から難しい質問をされた時は大変焦ります。しかし、面接冒頭の挨拶はもちろんのこと、面接中でも(話題に合わせて)できるだけ笑顔でいることを心がけていました。面接の重々しい雰囲気を少しでも自分の力で和ませたいという気持ちがあったためそのように取り組んでいましたが、笑顔でいるだけで自分の緊張も自然とほぐれてきました。面接等で緊張しがちな人は、笑顔でいるということを心がけてみてください。
- これから受験する人へアドバイス
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色々な人に相談しよう!
私は、試験が3ヶ月に迫った時点でまだ留学中でした。教材をもってきていたものの、なかなかやる気が出なく、「国家総合職以外の道もあるのではないか」と現実から離れるために都合良く考えてしまうこともありました。しかし、省庁インターンで出会った友人や家族に自分の将来について相談させてもらううちに、「やっぱり国家総合職になりたい!」という気持ちが強くなっていきました。周りに志望者が少ないとモチベーションを保つことが難しいかもしれませんが、離れていても仲間や家族に積極的に悩みを打ち明けたり、相談させてもらったりすると自然と前向きな気持ちになれるかもしれません。
留学から帰国し、初めて受けた模試が合格まで程遠い結果となってしまい非常に落ち込みました。残り1ヶ月程しかないという状況で半ば諦めていたものの、高校生の頃からの夢、そしてTACの先生方をはじめとするお世話になった方々のことを思い出し、「人生で大事な節目、中途半端で終わらせたくない。」という熱意が芽生えました。そこで、「やらないで後悔するよりやって後悔した方が良い」と考え、できることに最大限取り組みました。何事もやってみないとわかりません。時間がないという理由で諦めず、自分の原動力となるものを思い出し、そのために突っ走ってみると良いかもしれません。