国家総合職 合格体験記
希望に満ちた社会をデザインするために
島村 純一郎さん
DATA BANK
内定省庁 | 内閣府 |
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出身校 | 慶應義塾大学 法学部 |
コース | 法律2年本科生 |
受験区分 | 大卒程度 法律区分 |
- 国家総合職を目指した理由・キッカケ
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学習支援ボランティアを通じて
父親が地方公務員を務めていたことから、大学入学時から漠然と公務員という職業を意識していました。その後、数ある公務員の中で国家総合職を目指したきっかけとしては児童養護施設での学習支援活動が挙げられます。元々、人と関わることが好きであったことやボランティア活動を通じ、助けを必要としている方々の現状を改善することの重要性を認識したため、「現場」の職業にも魅力を感じていました。しかしそれと伴に、例えば貧困や差別などの苦しみは一度体験してしまうと、その現状が改善されたとしても、トラウマとして人生の足枷となることを痛感する場面が何度もありました。
その上で、誰も「端から助けを必要とする状態に陥らない希望に満ちた社会」を目指したいと思うようになり、社会を幅広くデザインする国家総合職を志望するに至りました。
- TAC・Wセミナーを選んだ理由・良かったところ
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実績に基づく信頼と圧倒的な情報量
国家総合職を志望する際に、公務員を志望されていたゼミやサークルの先輩におすすめの予備校をお聞きしたところ、「TAC・Wセミナーだよ!」とアドバイスを頂いたことが入会の決め手でした。また、国家総合職の科目は数も膨大で難易度も高く、独学では難しいところがあります。そうした中でも、合格するために必要な知識を効率よく身に着けることができる講義が展開されており、カリキュラム通り勉強すれば合格できるという安心感がありました。
また、官庁訪問を初めとする面接対策講義やテキストは合格の決め手となり、他の受験生に差を付けることができました。超えるべき壁を知り、適切な対策をするためのツールがTAC・Wセミナーには満載です。
- 所属校舎または講師のおすすめポイント
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熱血の郷原講師
受講していて、最も印象的な講師の御一人が渋谷校で民法の授業を担当されていた郷原講師です。講師は、お忙しいながらも私たちの合格のために、問題集以外の過去問の添削も受けてくださいました。新型コロナウイルス感染拡大によって試験が延期された時は、激励のメッセージを頂戴し精神的に支えて頂きました。そして、何より講義が熱いです!難易度が高いといわれる民法ですが、講師の全力で論理明快なご説明には多くの受講生が助けられたと思います!
- 併願について
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幅広い選択肢
私が選択した法律区分は他の試験種と多くの試験科目が重複しており、併願先受験で困る事はありませんでした。特に、国会事務局と非常に重複しており、大学時代の経験から法律制定のプロセス面を支える立法府にも魅力を感じていましたので、最終的には辞退させていただきましたものの併願先として受験致しました。
また、経済学が重要な地方上級試験も受験致しました。この点、法律区分の講義では経済学もカバーされており、十分な対策を講じることができました。
- 専門試験対策
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憲民行の出題傾向
専門試験では、40問中31問を占める必修の憲法、民法、行政法を重視して勉強しました。まず、憲法は一般的に公務員試験では点取り科目と言われているのですが、総合職の試験では判例の細かいニュアンスや言葉遣いまで問われることがあります。そのため、憲法では特に判例の重要そうな言いまわしを細かく暗記することを意識していました。
次に、民法は前述のように難易度が高い科目と言われており、郷原講師も仰っていたように一週目の勉強では全体像が把握できず、理解が難しいところがあります。そのため、講義を通じ早いうちに全体像を理解することを意識していました。
最後に行政法についてですが、総合職試験において行政法はしっかりと対策すればコンスタントに高得点をとれる科目だと感じました。量は膨大ですが、判例や行政法概念を適切に一つずつ理解していく忍耐力が大切だと思います。
- これから受験する人へアドバイス
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困難や逆風を楽しむ心持ちで
公務員試験は長期戦です。実際、私自身2年弱にわたって試験勉強に打ち込み、筆記試験、論文試験、官庁訪問、人事院面接など多くの壁を乗り越えてきました。特に2020年度はコロナウイルス感染拡大によって試験が二度も延期になるなど、先行きが非常に不透明な中、目の前に与えられたものに必死に食らいついてきました。国家総合職初め公務員を目指していると不安になったり、「もうダメかな、諦めようかな」と思うタイミングはいくらでもあります。その上、不安に打ち勝ち、努力したとしても採用には至らないかもしれません。ただ、それでも多くの方に国家総合職を目指してほしいと思います。
昨今、風当りの強い官僚ですが、50年、100年後の日本を想いながら社会のデザインに携われる非常に魅力にある職業です。仲間と助け合い、自分に打ち勝ち、困難や逆風を楽しむくらいの気持ちで臨んでほしいです!皆さんの合格を心より願っています!