国家総合職 合格体験記
1つずつ乗り越え、希望の職業人生の入り口へ
S.Oさん
DATA BANK
内定省庁 | 財務省税関 |
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出身校 | 慶應義塾大学大学院 法学研究科 卒業 |
コース | 政治・国際コンパクト本科生 |
受験区分 | 院卒者 行政区分 |
- 国家総合職を目指した理由・キッカケ
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学んだことを活かし、日本のために働きたい
国家総合職として働いていた祖父を見て育ち、高校までの一貫のキリスト教教育や大学での政治学の研究を活かして「生涯を通じて日本のために働きたい」と考え、志望しました。
学部時代には、ほとんどの政治学科の同級生と同じように民間企業に入ることも考えましたが、もともと志望していた政治学の大学院への進学を選び、研究を通じて「政治と一生関わっていきたい」という思いが固まっていきました。また、大学院在学中のシンクタンクでのアルバイトでも「政治を分析するだけでなく、実行の担い手にもなりたい」という思いが明確になっていきました。
- TAC・Wセミナーを選んだ理由・良かったところ
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様々なコンテンツの充実
国家総合職に就いた身近な先輩方が揃ってTAC・Wセミナーのご出身だったこと、また他の予備校では用意が無いこともある政治・国際区分の講座があることの2つから、TAC・Wセミナーを選びました。
筆記試験対策は、情報量が素晴らしかったです。特に択一対策では、正答率はもちろん、誤答の4肢それぞれを選んだ人の割合も掲載されているものもあります。限られた時間で取捨選択して勉強しなければならなかった短期集中型の私には、正答率が高い問題や、正答率が低くとも選んではいけない選択肢を選んでいる問題を、優先して繰り返し演習することができて良かったです。
また、面接試験対策では、TAC・Wセミナー校舎で行われる省庁の説明会、カウンセリング、グループディスカッション練習、省庁ごとの自主ゼミ、人事院模擬面接、官庁訪問情報交換会を活用し、自分では気づかない視点を多く持っておくことができました。
- 所属校舎または講師のおすすめポイント
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質問メールを活用
私は通信講座を受講していました。大学で未習の範囲は等倍~1.4倍速、既習の範囲は、1.6倍速や1.8倍速で受講し、時間を有効活用していました。
どの講師にも大変お世話になったのですが、中でも未習科目だった数的処理の三好講師に絶対的な信頼を置いていました。「質問メールを活用し、疑問を残さないように」というご指導だったため、宿題の答えに自信がなかったり、基礎的な質問だったりしても、「一時の恥」だと思って毎回メールをするようにしていました。その甲斐があって、徐々に得点を伸ばしていくことができました。
- 教養試験対策
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効率よくこなす
戦略的な対策が必須だと考え、出題数の多い数的処理に絞って対策しました。個人的な工夫として、覚えられない公式やよく間違えるポイントを、講義や演習の度に付箋に書いて机に貼っていきました。試験当日は、付箋を小さなノートにまとめて貼って持参したことが助けとなりました。
時事は、TAC・Wセミナーのテキストが非常に充実していたので、隙間時間に繰り返し読みました。 その他の科目は、直前期に模試の復習を3周しました。
- 専門試験対策
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答練で万全な準備を
択一試験対策は、過去問三ヵ年や模試、科目ごとの問題集を中心に演習していました。その際、「落としてはいけない問題を落とさない」ため、正答率の高い問題と、「得意な科目で得点を稼ぐ」ため英文問題を中心に演習しました。
論述試験対策は、院卒者試験では得点率が高いため重要でした。新倉講師から「院卒者は7割の得点を目指そう」とご指導を受けた時から危機感があり、択一試験前から答練を進め、人生で一番のペンだこに苦しんだ思い出があります。「4科目以上準備しておき、本番で得意科目を選ぶことが望ましい」とのことだったので5科目準備し、「模試の得点が伸び悩む国際関係Aよりも、国家総合職に就くにあたり関心の強い行政学の方が得点できるのではないか」と、検討をつけていきました。
試験本番では、政治学は答練の関連問題から、行政学は答練から出題され、安心して回答できました。結果、上位20%に入る点数を得ることができました。
- 公開模試の活用法
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模試はあくまで通過点
模試の判定は全4回を通じてC~D判定で不安になりましたが、「国家総合職に就くために必要なことは筆記試験で上位合格することではなく、面接試験も含めた最終合格、内々定を得ることだ」と平常心を大切にし、模試で浮き彫りになった課題を1つずつ対策していきました。
新倉講師から、「模試は通過点であって、模試のために勉強するのではない」と聞いていたため、模試で過度に一喜一憂せず、本試験に焦点を定め続けていられたことが良かったです。
- 併願について
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TAC・Wセミナーの講座で効率よく
複数の公務員試験と併願し、中でも防衛省専門職(英語区分)の志望度が高かったのですが、国家総合職の内々定を得ることができたため一次試験後に辞退しました。
TAC・Wセミナーの防衛省専門職講座は、対策が難しいとされる防衛省専門職対策の情報が1コマに濃縮されていました。国家総合職講座受講生は半額で受講できる点でも、おすすめです。
民間企業に関しては、志望しないのであれば無理に併願する必要はないと思います。その場合、「なぜ併願しないのか」を言語化しておくと面接で役に立つと思います。
- これから受験する人へアドバイス
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周りの力を借りつつ頑張る
筆記・面接ともにあらゆる角度から適性を見られるため、信頼できる情報源となる予備校や現職の方・内定者との繋がりを大切にすることが、合格に近づくカギとなると思います。
「困った時には、遠慮せずに力を借りる。助言に従い結果を出すことが、お礼になる。そして、後輩に還元することで、想いを繋いでいく。」私はこのように考え、苦しい時も踏ん張ってきました。
行き詰まった時には、是非この合格体験記集のページに立ち返り、読み返してみてください。何かヒントが得られるかもしれません。
皆さんがTAC・Wセミナーの講座を活用して壁を1つずつ乗り越え、国家総合職の入り口へと立つことができるよう、心から応援しています。