国家総合職 合格体験記
為さねば成らぬ
冨田 一葉さん
DATA BANK
内定省庁 | 文部科学省 |
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出身校 | 京都大学 教育学部 |
コース | 政治・国際2年本科生地上併願Type |
受験区分 | 大卒程度 教養区分 |
- 国家総合職を目指した理由・キッカケ
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国家公務員として教育行政に携わりたい
誰もが自分らしく生きられる社会を実現するために、個人が幸せになる方法(内側)と他者を認められる社会を形成する方法(外側)の内外両面から取り組みたいと考えたからです。
文部科学省が担う教育行政にはその力があると考え志望しました。両親が教員であることや、自身が子どもと携わる活動を複数行っている経験から、もともと教育行政に多大な関心がありました。教育に携わる仕事を考える中で、国家公務員として文部科学省で働くことが日本の教育に対して貢献できると考えたことが契機です。公教育を担う国家公務員としてならば、目の前にいる子供を導く教員よりも、サービスの受け手に資する民間企業よりも、より広く影響を与え貢献できると思いました。
- TAC・Wセミナーを選んだ理由・良かったところ
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高い実績と情報量
同じ学部の先輩から合格までの話を聞く中で、特に試験対策という点で実績や情報量が十分にあると判断したからです。私の学部は法経学部でないため、少しでも実績や情報がある予備校を選ぼうと考えていました。そのほうが法経学部でない受講生が多くいると考えたからです。実際に、テキストの充実度や講義の進み方等、法律や経済を勉強したことがない者にとって十分な内容であったと感じています。扱われる内容の網羅性と取捨選択の程度が適していました。それは実績や情報量によって裏付けられたものであり、大変心強かったです。
ウェブやビデオブースでの受講が中心であったため、他の受験生との関わりは限られていました。しかし返却されたDVDを見て「私より進度がはやい人がいる」と感じやる気をもらったり、公務員講座担当の人にこまめに進度等の相談にのってもらったり、周りに人がいるから頑張れた部分が大いにありました。受講生が多いからかつ講師の方々が親身であったからこそだと思います。
- 所属校舎または講師のおすすめポイント
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校舎でモチベーションアップ
私は二年本科生で一年目はウェブで受講、二年目は校舎に行きビデオブースで受講していました。二年目にビデオブース受講に変更したことで、自分の勉強のリズムをつくることができたと思います。自宅では頑張れないことも、校舎にいくことで勉強に気持ちが切り替わったり、周りの人もDVDによる受講や自習を頑張っているのをみて意欲を高めたりしていました。校舎にいくことで、公務員担当の講師と定期的にお会いすることもでき、あまり畏まらない状態で勉強の進度等の相談ができたことも私にとって良い影響がありました。
- 教養試験対策
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採るところを丁寧にこなす
3回生の4月から勉強に本腰を入れ始め、9月の教養区分まで時間がなかったことから思い切って取捨選択して勉強していました。不合格でも春試験があると考え、春試験でも重要になると考えた数的処理を中心に勉強しました。
数的処理は一日に解く問題数を設定し、それをひたすらこなしていきました。8月と9月で問題集を5周以上行い、試験当日は自信を感じていたのを覚えています。
人文科学や自然科学は自分がセンター試験で受けた科目(世史、日史、物理、地学)はある程度知識が残っていたため、講義もほとんど受けずすぐに演習をしていました。演習を重ねる中で覚えていきました。一方未学習の科目(地理、倫理、化学、生物)はきちんと受講し演習もかなり丁寧にやりました。私は単語帳をすべて覚えきりたいタイプなので、未学習の科目はテキストで覚えるのではなく、レジュメを覚えきることを目標にしていました。人文科学と自然科学は全部とれるわけではないし、程々にしようと思っていました(結果として地理は捨てました。)。
文章理解は対策をしなかったです。国語がずっと苦手だったのもありますが、初めに問題集に目を通したとき(試験の2か月前です。)、大学受験の頃から8割は安定してとれても9割以上を目指すには相当時間と労力が必要であり、今から取り組んでも結果がでそうにないと考えたからです。
- 二次試験・面接対策
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模擬面接に参加すること
模擬面接を一度、政策提言の練習を一度TAC・Wセミナーで行いました。本番さながらの緊張感で、私は本番より模擬面接の方が緊張し怖かったです。本番の人事院等からくる面接官のほうが笑顔も多く面接中やさしかったです。なので、TAC・Wセミナーの模擬面接を乗り越えれば本番は余裕だと思いました(私の感想です)。政策提言は形式から内容まで指摘していただいたことで、本番でも落ち着いて自分の考えをまとめることができました。
- 事前面談会・官庁訪問対策
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じっくり考えながら取り組む
この準備が最も大変でした。職員の方の話や自分の経験をもとに私が何を成したいのか考える作業の繰り返しでした。当日は考えつくした分だけ、自信をもって話すことができたと感じました。結果が必ずついてくるわけではないですが、やらなければ結果もきません。
また、準備にあたりTAC・Wセミナーのテキストを読み込みました。自分が訪問する省庁の様子を想定することで充実した準備ができました。
- これから受験する人へアドバイス
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自分自身を信じ、精一杯やる
国家総合職試験は楽な道ではないと思います。特に、公務員志望ではない周りの友人たちが着々と進路を決めていく中、試験のために勉強したり官庁訪問対策をしたりすることは私をかなり焦らせました。しかし、自分の望む進路のためにその時自分ができることは限られています。自分が望む進路や望んだ自分自身を信じて、できることに精一杯取り組んでください。すべての人に望んだ結果が返ってくるわけではありませんが、結果が返ってきた人は須らく精一杯頑張ってきた人たちだと思います。
強い意志と信念をもって国家総合職試験に臨むみなさんを応援しています。