2025年度 第2次検定 1級電気工事施工管理技士 第二次検定試験分析
TAC講師による2次検定講評
令和7年度第2次検定講評公開中!
令和7年度 1級電気工事施工管理技士
第2次検定 TAC講師による試験分析
10月19日(日)に実施された、令和7年度の「1級電気工事施工管理技士 第二次検定」の全体的な難易度は、標準的だったと考えられます。
問題1(問A)(問B):標準的
経験記述に関する問題は、昨年と同様に、与えられた条件下での電気工事について記述する形式でした。今回は「高所作業場への揚重作業」または「屋外における夜間作業」のいずれかを選択し、自身の電気工事の経験を踏まえて、「墜落災害」または「飛来落下災害」を予測した事項とその理由、および具体的な対策を記述する内容が出題されました。
設問では、特定の作業環境下における危険性の予測と、それに対する対策を、より深くかつ具体的に記述する能力が求められます。しかし、日常的に安全管理を意識して業務に従事している実務経験者にとっては、十分に対応可能な内容であったと言えるでしょう。
問題2:標準的
問題1と同様に、自身の電気工事の経験を踏まえ、「感電災害」を予測した作業内容、その理由、および具体的な対策を記述する問題が出題されました。今回は「全停電のできない施設」という条件が与えられており、活線作業や近接作業を避けられないという実践的な制約のもとでの対応が求められます。
このような環境では、高圧設備の構造や活線作業に関する知識、ならびに安全確保のための手順理解が不可欠です。そのため、実務経験が浅い受験者にとっては、難易度が高く感じられた可能性があります。
しかし、過去の出題傾向を踏まえて学習を進めていた受験者であれば、十分に対応可能な内容であったと考えられます。
問題3:標準的
例年、品質管理または安全管理に関する問題が出題されていますが、今年は品質管理の問題が出題されました。出題形式は例年通りで、電気工事に関連する4つの語句の中から2つを選び、それぞれについて適正な品質を確保するための方法を2つずつ記述する内容でした。
これらは現場で頻出する重要な管理項目であり、過去の出題内容や傾向を踏まえて学習していれば、十分に対応可能であり、比較的容易に解答できる問題であったと考えられます。
問題4:標準的
電気工事に関する用語の中から4つを選び、それぞれの技術的な内容を記述する問題が出題されました。出題範囲は幅広い分野にわたっていますが、いずれも過去に出題実績のあるものでした。各用語の技術的な内容について、テキスト等を活用して十分に記憶・整理し、対策を講じていれば、比較的容易に解答できる問題であったと考えられます。
問題5-1,5-2:標準的
計算問題は例年通り2問出題されました。問題5-1では、並列回路の消費電力を求める内容であり、交流回路に関する基礎的な計算能力を問う標準的な問題でした。
問題5-2では、接地工事が施された金属製外箱に生じる対地電圧の値を求める内容が出題されました。この問題は、電気設備技術基準の考え方とも関連しており、安全管理上、極めて重要な計算項目と位置づけられます。
問題6-1,6-2,6-3:標準的
法規に関する問題は、例年通り「建設業法」から2問、「電気事業法」から1問が出題されました。「下請代金の支払いに関する規定」や「請負契約の定義」は、建設業法の中でも核となる重要項目であり、過去の出題実績も多い頻出内容です。
また、「工事計画の届出」は、電気事業法における重要な手続きであり、法規知識として正確に理解・記憶しておくべき項目です。これらはいずれも、一次検定・二次検定を通じて繰り返し出題されている内容であり、過去問を活用した学習を重ねていれば、十分に対応可能な問題であったと考えられます。
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