2026年度 第2次検定 1級電気工事施工管理技士 第二次検定試験分析
TAC講師による2次検定講評
令和8年度第2次検定講評公開中!
令和8年度 1級電気工事施工管理技士
第2次検定 TAC講師による試験分析
10月18日(日)に実施された、令和8年度の「1級電気工事施工管理技士 第二次検定」の全体的な難易度は、標準的だったと考えられます。
問題1(問A)(問B):標準的
電気工事の経験を踏まえ、与えられた条件に応じて記述する問題であり、出題形式は昨年度と同様でした。今年度は、「作業日又は作業時間の制約を受ける電気工事」又は「着工時に作成した総合工程表と実施工程に相違が発生した場合」のいずれかを選択し、予想される工程管理上の問題とその理由を2つ挙げ、それぞれに対する対策を2つずつ記述する内容でした。
問題文の冒頭には、電気工事の作業内容を明らかにして記述することが明記されており、どのような電気工事で、何が工程上の支障となるのかを具体的に示す必要がありました。
出題分野は、例年、「工程管理」と「安全管理」が交互に出題される傾向に沿ったものでした。施工条件を踏まえて問題を想定し、その理由と対策を対応させて記述する必要がありましたが、工程管理に関する実務経験や過去問学習を生かせる内容であり、難易度は標準的であったと考えられます。
問題2:標準的
問題1と同様に、自身の電気工事の経験を踏まえ、品質管理上留意すべき事項とその理由、及び具体的な対策を記述する問題でした。今年度は「配線工事に関する作業や試験など」が対象とされ、電気工事の作業内容を明らかにして記述することが求められました。
令和6年度は計画から引渡しまでと対象範囲が広かったのに対し、今年度は配線工事に絞られており、記述する題材を選びやすい出題でした。絶縁抵抗試験、ケーブル延線時の曲げ半径の管理、端末処理など、具体的な作業や試験を題材にできるため、配線工事や試験の基本を理解していれば、対応しやすい内容でした。
ただし、作業手順を説明するだけでは不十分であり、具体的な作業内容と品質管理上の留意点を結び付けて記述する必要がありました。
問題3:標準的
例年、「労働災害」又は「品質管理」に関する問題が出題されており、今年度は労働災害に関する問題でした。出題形式は例年どおりで、電気工事に関連する4つの作業から2つを選び、それぞれについて労働災害を防止するための対策を2つずつ記述する内容でした。
出題された作業はいずれも施工現場で想定されるものであり、過去の出題内容や傾向を踏まえて学習していれば、対応可能な問題でした。そのため、難易度は標準的であったと考えられます。
問題4:標準的
電気工事に関する12の用語の中から4つを選び、それぞれの技術的な内容を記述する問題でした。出題範囲は、発変電、送電、建築電気設備、通信、鉄道など、幅広い分野にわたっており、今年度は過去の出題用語と共通するものが、例年に比べてやや少ない傾向にありました。
一方、過去の出題用語とは異なるものも見られ、「建築物における電気設備の浸水対策」「建築物に設ける無線LAN」「高圧ケーブルの劣化現象」など、実務との関連が深い用語も出題されました。これらは、実務経験や基礎知識を生かして記述できる内容でした。
専門性の高い用語も含まれていましたが、得意な分野から4つを選択できる形式でした。各用語の原理、特徴、用途、施工上の留意点などをテキスト等で学習し、整理しておくことが、十分に対応するためのポイントとなります。
問題5-1,5-2:標準的
計算問題は例年どおり2問出題されました。問題5-1は、支線の安全率を考慮し、電線に加えることができる水平張力の最大値を求める問題でした。力の分解やつり合い、安全率の扱いを理解していれば、短時間で解答できる内容でした。
問題5-2は、単相3線式の負荷に電力を供給する変圧器の一次電流を求める問題でした。各負荷に加わる電圧を正しく読み取り、負荷電力の合計と変圧器の一次側から供給される電力が等しいとすることで解答できる、基本的な内容でした。
令和6年度以降、電圧降下、交流回路、地絡、力学、変圧器と、出題分野は変化しています。今年度はいずれも計算量が少なく、基本原理を理解していれば対応できる問題であり、難易度は標準的であったと考えられます。
問題6-1,6-2,6-3:標準的
法規に関する問題は、例年どおり「建設業法」から2問、「電気事業法」から1問が出題されました。
建設業法に関する問題6-1・6-2では、「下請負人の変更請求」と「主任技術者及び監理技術者の職務」に関する語句が問われました。いずれも施工管理に直結する基本的な内容であり、条文の表現を正確に理解していれば、対応しやすい問題でした。
問題6-3は、令和6年度と同じく、電気事業法第43条「主任技術者」に関する出題でした。問われた語句も共通しており、令和6年度の問題を復習していれば、対応しやすい内容でした。
全体として、法規の基本事項を確認する標準的な出題でした。過去問を活用して関連条文への理解を深めていれば、十分に対応可能であったと考えられます。
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