大庭 広紀さん
PartⅠ 2020年4月
PartⅡ 2021年1月
PartⅢ 2020年8月
職場では内部監査部門に所属しているわけではなく、法務部門・総務人事部門を通じて内部統制の維持強化、内部通報制度などに携わっています。 日々の業務ではどうしても所属会社中心の知識経験になりがちということもあり、今後も重要視されていくコーポレートガバナンスを支える内部監査という仕事の知識や実務、そして、これらに必要とされるビジネス知識を、世界標準の試験を通して体系的に学ぶことができるという点が大きな動機になりました。
学習を始める前に、説明会などを通じて情報の収集をしたのですが、過去の資格試験(司法書士)で講座・模試を利用して合格できたという実体験(その過程で行政書士や宅建士も取得)があったことが一番の決め手だったと思います。 また、私は学習を始めたのが、ちょうど現在のシラバスに改定が決まっていた2019/5でしたので、旧シラバスの教材や問題集も同時に配布してもらい学習することができるということで、コストメリットを感じたこともよかったと思います。
私はDVD通信講座を利用し、講義はWEBで受講したので、倍速再生を利用することでメリハリを利かせて効率的に学習することができました。 教材の作りとしても文字や図柄が目に入りやすく工夫されている感じを受けました。 またドメイン毎に試験で求められる知識項目やレベル(IIA資料にはある)を予めテキストの該当ページと紐づけてあることで、学習する際の道標になったと思います。
合格までの時間は比較的多くかかったほうだと思います。 学習のスタイルとしては、平日は寝床で学習したことを忘れないようにする程度(せいぜい1時間)で土日が中心(最低6時間×2日)となりました。 テキストと問題集を繰り返すことは必要ですが、問題集では誤答の理由を理解することも重要です。 解説を読んでもうまく理解できないときは、知識が曖昧であることの現れです。行間がイメージできるようになるまで学習に努めると良いと思います。 私はレッドブックのほか、日本内部監査協会の公開している日本語版実施ガイダンスも印刷してテキストがどの部分を抽出しているのかを確認することも行いました。そうすることで行間が埋まりやすかったと思います。 1日に進んだテキストや問題集の進度ではなく、テーマ毎で良いので深く読み込み、理解することに時間をかけることが近道だと思います。
講師が暗記すべきとした部分は確実に暗記をしたうえで、その背景にある考え方を理解するために時間をかけるようにする。 暗記を進めていくと、同じような単語や考え方に出会うことがあるかと思いますが、それが背景にある考え方への筋道です。 この点が見えてくると、問題集をあえて暫くぶりに解くようにしても、筋道から十分対応できるようになり、正誤がはっきりした肢ではないものでも、優劣をつけて回答できるようになると思います。 知識を想像力に生かすことで、資格試験だけではなく、実務にも十分生かせる知識技能が習得できると思います。