USCMA試験 合格体験記|宮澤 啓 さん

USCMA専用新テキストを「自分だけのバイブル」に


宮澤 啓さん

宮澤 啓さん
ご出身大学:
HEC Paris MBA
お勤め先:国際機関

DATA BANK

Part1 400点(2025年2月/1回目)
Part2 360点(2025年6月/1回目)
Q1 USCMA試験にチャレンジしようと思われた理由やきっかけは?

MBA在学中、起業家や役員の方々と接する機会が多く、皆さんから口を揃えて「ファイナンスだけは絶対にやっておけ」というアドバイスをいただきました。これをきっかけに、欧州での就職も視野に入れていた私は、欧州で通用する資格の取得を検討し始めました。
当初はACCA、CIMA、CFAといった資格も候補に挙がりましたが、これらは取得に相当の時間と費用がかかります。そこで、まずは短期間で取得可能なUSCMAに挑戦することで、自身の適性を確かめたいという思いがありました。

Q2 学習開始時の英語力・会計知識は?

会計知識:皆無。ただし、ファイナンスに強い友人がいたため、分からない部分は質問できる環境はありました。

英語知識:日常的に英語に触れる環境にいたことと、英語でのCBTは過去に何度も受験経験があったため、特に苦痛に感じることはありませんでした。

Q3 TACをお選びいただいた理由は?

会計知識が皆無だった私にとって、学習のスタートラインに立つためには、日本語でのインプットが不可欠でした。
当時、USCMA講座を日本語で提供している予備校はTACのみであったため、迷うことなくTACを選びました。

Q4 TACの講座でよかったところ

1. 基礎知識の定着:試験合格だけを目的とするのではなく、会計の基礎知識を日本語で体系的にインプットできる点が非常に良かったです。会計知識がゼロの状態からでも、しっかりと理解を深めることができました。

2. 柔軟な学習スタイル:ビデオ講義は、自分の好きな時間とペースで視聴できるため、無理なく学習を継続できました。速度調整も可能なので、効率的に学習を進められました。

3. 本番さながらの演習問題:Beckerの演習問題は、本番の試験さながらのUIと難易度で、試験前の実践的な練習に大いに役立ちました。

4. USCMA専用テキスト:2024年8月から提供が開始されたCMA専用の新テキストも、大きなメリットでした。専用テキストに書き込みを重ねて「自分だけのバイブル」を作れる環境は、非常にありがたかったです。

Q5 合格までの学習情報


・学習期間 : 11ヶ月

・総合学習時間 : 500時間程度
   
・各科目の学習割合(※総合学習時間=100%とした場合)
   Part1:45% 、Part2:55%

Q6 合格までの学習法

私の学習は、以下の流れで進めました。
1. 財務報告(2周):2週間
2. USCMA Basic講義+問題演習(2周):14週間
3. USCMA対策 Pt.1:6週間
4. Becker演習 Pt.1(3周):6週間→Pt.1 本試験受験
5. USCMA対策 Pt.2:6週間
6. Becker演習 Pt.2(3周):8週間→Pt.2 本試験受験

合格だけを目指すなら、この進め方は非効率かもしれませんが、私は会計知識をじっくりと身につけることを重視していたので、自分のペースで学習を進めました。興味を持った分野は、コーポレートファイナンスや管理会計の書籍、動画にも手を広げたため、逆に試験勉強一辺倒にならずに苦痛なく学習を継続できたと思います。

学習を終えて振り返ってみて、反省点やうまくいった点は以下の通りです。
1. 早期に問題演習を開始すべき
学習を振り返ってみて、もっと早くBeckerの問題演習に取り掛かればよかったと感じています。「財務報告」と「Basic講義」は2周しましたが、1周で十分でした。いくらインプットしても、実際に問題を解けなければ試験には合格できません。私自身も、初めてBeckerの問題を解いたときには正答率が50%程度で、大きな衝撃を受けました。

2. 演習問題の徹底的な活用
合格への近道は、演習問題を徹底的に解き、間違えた部分を復習することだと思います。BeckerのMCQは、Pt.1で1038問、Pt.2で759問と非常に豊富です。これらをやり込めば、本番でも合格点を確実に狙えます。記述問題も同様、Pt.1とPt.2で各39問用意されており、全ての論点が網羅されているので、これらの模範解答や英語での言い回しをインプットできれば十分だと思います(問題数は当時のもの)。私は、Beckerを解く、間違えた部分をUSCMAテキストに書き込みと付箋貼り、通勤などの移動時間でノートを確認というサイクルを繰り返しました。

3. 「USCMA対策」講座の聞き方と生成AIの活用
「USCMA対策」の講座は、すべて受講するのではなく、Beckerの演習問題を解いて不明な点だけをピンポイントで確認するだけで十分だと思いました。また、解法が分からない問題は、生成AIに質問するというのも手です。解法もかなり丁寧に解説してくれるため、効率面で非常に有用だと思います。

Q7 受験手続・受験時のエピソードなど

遠方組には非常に受けづらい試験だと思います。私は当時パリのテストセンターで受験しましたが、かなり遠方に住んでいたため、前日から会場近くのホテルを予約し、体調を整えてから受験をしていました。また、試験は長丁場なので、トイレを必ず済ませ、水を持ち込んだ方が良いと思います。周囲の音に神経質な方は、イヤープラグを持参することをおすすめいたします。
また、IMAのサイトで受験コードを購入した後、プロメトリックのサイトから受験コードを入力して試験予約をするのですが、受験コードが使えるようになるまで2-3日かかりました。試験予約はできるだけ早めに済ませた方が良いと思います。

Q8 学習した中で、業務において役立っていることはありますか

USCMAの学習は、仕事やキャリアだけでなく、日常生活の様々な場面で役立っています。
学習した知識を直接業務で使う機会は少ないものの、決算期に企業の財務諸表を趣味で分析するようになりました。これにより、企業の状況をより深く理解できるようになります。また、転職活動の際にも、財務諸表から企業の全体像を把握できるようになり、面接で質の高い質問ができるようになったと感じます。
さらに、KPI設計、CVP分析、機会費用といった管理会計の考え方は、日々の仕事に大きな示唆を与えてくれます。例えば、管理部門における残業代の支払いは、アウトプットの質ではなく長時間労働を評価していると解釈される可能性をはらんでいます。このように、USCMAの学習は日常的な課題と経営戦略を紐づけて考える機会を与えてくれました。
これらの知識は、今後も仕事の意思決定やキャリアプランを考える上で、重要な羅針盤となると考えます。

Q9 これから合格を目指す方へのアドバイス

これからUSCMAの学習を始める皆さんには、ぜひ試験勉強一辺倒にならずに、日々の業務、ニュースや企業の財務諸表と結びつけながら知識を吸収することを心がけてほしいと思います。
学習した知識を現実社会と結びつけることで、それは単なる暗記ではなく、生涯にわたって使える強力な武器となり得ます。逆に、試験のためだけの勉強では、せっかくの知識が実社会で活用されず、もったいないと思います。USCMAはあくまで資格なので、その知識を現実の世界でどう活かせるかを常に考えながら学習することで、より深く、そして楽しく学び続けることができると思います。
USCMAは、会計知識がゼロの方でも、働きながらでも目指せるように設計された資格です。私の体験記が、これから合格を目指す皆様にとって、少しでも支えになれば幸いです。皆様の合格を心から応援しています。

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