通関士試験をズバリ解説! 通関士試験の難易度は?合格率は?詳しく解説
通関士試験の難易度は高く、合格率は10~24%までバラつきがある
通関士試験の難易度は高いです。ある程度の長い期間しっかりと対策をしなければ合格するのは難しいと言えます。受験人数は例年6,000人台と一定の水準を保っていますが、合格率は10~24%程度と年によってかなりバラつきがあります。合格基準が問題全体の得点率60%程度と一定であることから、問題の難易度によって合格率が変動することがわかります。しっかりとした試験対策をおこない、どんな問題が出題されても高い得点を取ることが求められます。
この記事の監修者
小貫 斉 講師
TAC通関士講座専任講師。初学者のゼロベースの知識でも理解しやすい講義と熱心な学習フォローで、毎年数多くの合格者を輩出している人気講師。時折はさむ語呂合わせと駄洒落で講義に華を添える。
通関士試験の受験者数と合格者数・合格率の推移
通関士試験9年間の数字を個別に見ていきます。受験者数は6,000名台で安定。9年間で最多が6,997名、最少が6,135名です。一方、合格者数にはかなりバラつきがあり、最近は700~1,500名程度となっています。9年間で最多が昨年2023年の1,534名、最少が2016年の688名です。これに伴い、合格率も10~24%程度とかなりのバラつきが見られます。
年度 | 受験者数 | 合格者 | 合格率 |
---|---|---|---|
2016年度 | 6,997名 | 688名 | 9.8% |
2017年度 | 6,535名 | 1,392名 | 21.3% |
2018年度 | 6,218名 | 905名 | 14.6% |
2019年度 | 6,388名 | 878名 | 13.7% |
2020年度 | 6,745名 | 1,140名 | 16.9% |
2021年度 | 6,961名 | 1,097名 | 15.8% |
2022年度 | 6,336名 | 1,212名 | 19.1% |
2023年度 | 6,332名 | 1,534名 | 24.2% |
2024年度 | 6,135名 | 759名 | 12.4% |
通関士試験の合格基準点【令和6年度(2024年度)】
通関士試験に合格するためには、各試験科目ともに合格基準を満たす必要があります。全科目ともに合格基準は約60%以上で満点を狙う試験ではありませんので、押さえるべきポイントを押さえて効率よく得点していきましょう。なお、年によって合格基準が変動することもありますので注意が必要です。2024年は関税法等の合格基準が55%まで下がりました(2023年度は60%)。
科目 | 配点 | 合格基準 |
---|---|---|
通関業法 | 45点 | 60%以上の得点 (45点中27点以上) |
関税法等 | 60点 | 55%以上の得点 (60点中33点以上) |
通関実務 | 45点 | 60%以上の得点 (45点中27点以上) |
他資格との比較による通関士試験の難易度
通関士は合格率にバラつきがあり、最低合格率が10%程度と低い年も見られます。また、問題も単純な4肢択一式でないことからも考慮すると、他資格と比較しても難易度は「高い」と言えます。
通関士★★│難易度:高
合格率:約10~24%、受験者数:約6,000人
宅建★★│難易度:中
合格率:約15~18%、受験者数:約20万人
FP(ファイナンシャルプランナー)★│難易度:低
3級合格率:50~70%、受験者数:1万5000人~2万5000人
2級合格率:30~40%、受験者数:1万5000人~2万人
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