第三種冷凍機械責任者とは?仕事・試験概要・合格率などを徹底解説!
第三種冷凍機械責任者とは?
冷凍機械責任者とは、「高圧ガス製造保安責任者」という国家資格の区分のひとつで、冷凍機器の設備管理・保安にかかわる資格です。
一定規模以上の冷凍設備を有する事業所は冷凍機械責任者免状を取得した者の中から冷凍保安責任者を選任し、都道府県知事へ届け出ることとなっており、第三種冷凍機械責任者は1日の冷凍能力が100t未満の製造施設において、設備の保守・管理ができます。
工場や倉庫などの施設で冷凍設備の管理や保守、点検立会いや監督、メンテナンス業務などを行います。また、冷凍設備には高圧ガスを使用するような業務用の大規模な空調設備も含まれます。
冷凍機械責任者の区分
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第一種冷凍機械責任者
全ての製造施設における製造にかかわる保安
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第二種冷凍機械責任者
1日の冷凍能力が300t未満の製造施設における製造にかかわる保安
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第三種冷凍機械責任者
1日の冷凍能力が100t未満の製造施設における製造にかかわる保安
第三種冷凍機械責任者を取得するメリット
1
ビルメン4点セットの資格のひとつ。転職や昇格・キャリアアップに有利に!
第三種冷凍機械責任者は設備管理業界(ビルメン業界)で働くうえで取得しておくことが望ましいとされる4つの国家資格のひとつです。他の業界からの転職にはもちろん、昇格やキャリアアップにも役立ちます。
2
冷凍機械や空調機器についての知識、技術レベルが公的に証明される
第三種冷凍機械責任者の資格を取得することで、その知識があることが評価されやすくなり、仕事への自信にもつながります。
3
就職・転職の際の選択肢が広がる
第三種冷凍機械責任者の資格は、食品工場や化学工場、病院や倉庫、ショッピングセンターなど、冷凍機械や大規模空調設備を備えた場所での設備管理の仕事で活かすことができます。
デジタルパンフレットを閲覧する
紙と同じ内容のパンフレットを、パソコンやスマートフォンから、郵送を待たずにいますぐご覧いただけます。
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第三種冷凍機械責任者 試験ガイド
第三種冷凍機械責任者 試験概要
第三種冷凍機械責任者試験の概要と受験資格
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試験方式
マークシート(択一式)
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試験日
例年11月中旬の日曜日
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試験地
全国47都道府県
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受験資格
年齢、学歴、経験に関係なく、誰でも受験できます。
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合格基準
各科目とも満点の60%程度
試験の内容と実施時間|第三種冷凍機械責任者
試験の科目 | 試験内容 | 試験形式 | 試験時間 |
---|---|---|---|
法令 | 高圧ガス保安法令に係る法令 | 択一式(20問) | 9時30分~10時30分(60分) |
保安管理技術 | 冷凍のための高圧ガス製造に必要な初歩的な保安管理の技術 | 択一式(15問) | 11時10分~12時40分(90分) |
第三種冷凍機械責任者試験の申込方法
試験の申込手続は、Web入力にて行います。
申し込み時に必要なもの、受験手数料、支払い方法、締切日などの手続きを確認しておきましょう。
試験の日程・形式・受験資格等は変更になる可能性があります。受験の際は必ず最新の受験案内にてご確認ください。
第三種冷凍機械責任者の合格率・受験データ
受験者数・合格者数・合格率|第三種冷凍機械責任者
年度 | 受験者 | 合格者 | 合格率 |
---|---|---|---|
2023年度(令和5年度) | 7,891 | 3,146 | 39.9% |
2022年度(令和4年度) | 8,305 | 1,890 | 22.8% |
2021年度(令和3年度) | 9,858 | 3,996 | 40.5 |
2020年度(令和2年度) | 7,541 | 1,383 | 18.3% |
2019年度(令和元年度) | 7,908 | 2,565 | 32.4% |
まとめ
1
第三種冷凍機械責任者とは「高圧ガス製造保安責任者」という国家資格の区分のひとつで、冷凍機器の設備管理・保安にかかわる資格
2
第三種冷凍機械責任者は設備管理業界(ビルメン業界)で働くうえで取得しておくことが望ましいとされる4つの国家資格(ビルメン4点セット)のひとつ
3
資格を必要とする企業、働く場所は幅広い。資格手当のでる企業もあり、就職・転職に役立つメリットの多い資格
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