平成30年度診療報酬改定の変更点を整理し、組織の規模、特性など具体的にイメージしながら実践的な病院経営マネジメントの方法を学ぶことができました。
櫻庭 唱子 さん
保健師・看護師、医療政策シンクタンク職員(非常勤)
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受講講座
病院経営マネジメントⅤ
これからの病院経営のあり方、考え方を実際のデータとわかりやすい解説とともに学ぶことができました。
「病院経営マネジメントⅤ」では、平成30年度診療報酬改定に触れつつ、これからの病院経営のあり方、考え方を実際のデータとわかりやすい解説とともに学ぶことができました。オリジナルテキストは、実際のデータをもとに作成されたグラフが多数掲載されており、かつ丁寧な説明により、病院経営実務講座受講者が理解しやすいように構成されていました。
特に、現在、病院経営に携わっている方にとって、現場の状況などをイメージしながら受講でき、実用性の高い知見を得られると感じました。また、押さえるべきポイントをしっかり学ぶことができるため、これから病院経営に携わる方にとっても最適です。
この講座では、主に機能評価係数ⅠおよびⅡに関する平成30年度診療報酬改定の内容と説明と、医療機関群別の特徴、および病院経営上のポイントが実例とともに明記されています。
機能評価係数ⅠおよびⅡに関する平成30年度診療報酬改定については、注目すべき点を明確に示されています。
今年度の改定では、平成24年度診療報酬改定より開始した「調整係数」から「機能評価係数Ⅱ」への移行が完了している点を確認できました。
平成15年度に開始した診断群分類包括評価(DPC:Diagnosis Procedure Combination)制度には、「調整係数」によってDPC導入医療機関は前年度並みの収入が維持されていましたが、「機能評価係数Ⅱ」への移行により日頃の取り組みがより厳密に評価される仕組みとなりました。
DPCの性質や、各係数の内容など、ひとつひとつ丁寧にレクチャーいただき改定前後の変化を踏まえて理解を深めることができました。
医療機関群Ⅰ〜Ⅲの診療実績の傾向、および診療密度ダウンサイズのメリット、デメリット等々、様々な角度から説明されています。
医療機関群別の特徴、および病院経営上のポイントでは、医療機関群Ⅰ〜Ⅲの診療実績の傾向、および診療密度ダウンサイズのメリット、デメリット等々、様々な角度から説明されています。
また、適宜、千葉大学医学部附属病院や武蔵野赤十字病院などをはじめ複数の医療機関の機能評価係数Ⅱの年次推移、その他、様々なグラフとともに示され、とてもわかりやすい構成となっています。
さらに、呼吸ケアチーム加算、栄養サポートチーム加算を含む各種加算の改定内容と加算取得による収益の考え方なども講座内に含まれており、それぞれを関連づけながら学び理解することができました。病院経営および医療、両面の質の担保を考えなければならない病院経営者にとって、非常に実装性の高い情報が詰まっている講座となっていると思います。
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