気になる情報はここに! 【警察官】埼玉県警の「日程・倍率・試験内容」を解説!
埼玉県警の採用試験について、試験内容や日程、気になる倍率についてご説明します。また、埼玉県警を受験する場合に、知っておくべき埼玉県の取り組みやキーワードについてご紹介します。
関東圏に位置し、組織の規模も大きいため受験される方が多い自治体です。その分、競争率も高くなり最終合格のためには万全の対策が求められるでしょう。埼玉県警の採用情報をいち早くキャッチして、早速対策に取り掛かりましょう。
1.令和6年度 採用試験日程
試験日程
埼玉県警では、「警察官(5月試験)」及び「警察官(9月試験)」で実施されています。
〈第1回〉
1次試験 | 5月12日(日) | |
2次試験 | 身体検査 | 6月1日(土)〜6月3日(月)のいずれか1日 |
体力検査・面接試験 | 6月15日(土)〜6月30日(日)のいずれか1日 | |
最終合格発表 | 8月16日(金) |
〈第2回〉
1次試験 | 9月15日(日) | |
2次試験 | 身体検査 | 10月5日(土)、10月6日(日)のいずれか1日 |
体力検査・面接試験 | 10月19日(土)〜10月27日(日)のいずれか1日 | |
最終合格発表 | 12月20日(金) |
例年、埼玉県警の採用試験は「警察官(5月試験)」及び「警察官(9月試験)」の計2回の日程で実施されます。他のほとんどの道府県警察官の採用試験と試験日が重なっているため、併願を検討している方は、自治体ごとの採用案内をご確認ください。
※受験年度の日程は最新の採用案内をご確認ください。
Check! 埼玉県警 併願のモデル
埼玉県警を第一志望の受験先として、併願スケジュールを組む場合の例をご紹介します。下記はあくまで一例ですので、お住まいの地域や他の試験種への受験を加味して検討くださいますようお願い致します。
日程 | 試験種 | |
---|---|---|
4月 | 13日(土) | 警視庁警察官Ⅰ類① |
5月 | 12日(日) | 埼玉県警察官A①・東京消防庁消防官Ⅰ類① |
6月 | 16日(日) | 政令市消防職A日程 |
7月 | 14日(日) | 市役所消防職B日程 |
9月 | 15日(日) | 埼玉県警察官A② |
2025/1月 | 12日(日) | 警視庁警察官Ⅰ類③ |
警察官・消防官試験は、自治体ごとに試験を実施しており、試験日が異なっていれば、警察官・消防官試験を問わず何種類でも受験することが可能です。警察官を第一志望としている場合であっても、消防官を併願するパターンもありえるのです。
警察官を受験される方の中には、消防官を併願されるケースが見られます。それは、試験科目が重複していることも大きな理由です。学習の成果を様々な試験種で活かすというのが公務員試験のスタンダードと言えるでしょう。リスクを回避するためにも「併願」という選択肢を皆様の受験スケジュールに組み込まれることをおすすめします。
2.採用試験の特徴
埼玉県警では、1次試験と2次試験の2段階で実施されています。
1次試験 | 教養試験・論文試験 |
---|---|
2次試験 | 人物試験・適性検査・身体検査・体力検査 |
1次試験では教養試験と論文試験が課されます。
教養試験は,択一式で大きく分けると①一般的知識、②一般的知能から出題されます。一般的知識は、法律・政治・経済・社会一般・日本史・世界史・地理・物理・化学・生物・地学等の科目で構成されます。一般的知能は、文章理解・数的処理等の出題があります。公務員試験全般に言えることですが、深入りしすぎず万遍なく学習することが重要です。
論文試験は、埼玉県警の場合、課題文に対して60分間、700字~900字という制約があります。専門性を問うというより、課題文に対して適切に応答することが求められ、加えて文章作法に気をつけながら書き上げることが重要です。
体力検査では、警察官として職務を執行するのに必要な体力(腕立て伏せ、反復横跳び及び握力)について検査されます。身体検査では、視力・聴力等の医学的検査を実施します。
面接試験は、いわゆる人物試験と言われコミュニケーション能力や人柄について評価されます。志望動機はもちろん,希望する仕事や警察組織について知っていること、埼玉県の取り組みなどが質問される傾向にあります。人物試験は、「1次試験のあとから対策…」では間に合わないという受験生の例が見られますので、筆記試験の対策と並行して取り組む必要があります。面接練習を繰り返して、合格レベルまで引き上げましょう。
Check! 埼玉県警 論文試験
後掲の課題文は埼玉県警(警察官A)の論文試験で実際に出題された課題文です(過去の論文試験の課題文は埼玉県警のHPで掲載されています)。 ここでは、埼玉県内の特徴を踏まえたうえで、サイバー犯罪に関する取扱いの増加についての把握と、警察組織としての対策案を適切に記述することがポイントとなります。
埼玉県警 【論文試験】 課題文一例(年度不明)
課題 | 近年、インターネットの利便性は飛躍的に向上しており、ブログ、コミュニティサイト等による利用者同士の交流、インターネット・バンクやインターネット・オークション等を利用した経済活動等が活発に行われるようになっている一方で、「サイバー犯罪」に関する取扱いが増加傾向にあります。そこで、次の2点について、700 字以上 900 字以内で論じなさい。 1 「サイバー犯罪」に関する取扱いが増加している背景としてどのようなことが考えられるか 2 「サイバー犯罪」に対して警察としてどのような対策が必要となるか |
---|
3.採用倍率
令和6年度 埼玉県警 採用倍率
受験者数からもわかる通り、人気の自治体であることが見て取れます。警視庁警察官の試験日程との重複がないことから、併願先として受験する方も多くいらっしゃいます。また、警察官採用試験では第2次試験の倍率が高くなる傾向にあることから、教養試験対策だけでなく人物試験の対策も入念に行う必要があります。
- | 申込者 | 受験者 | 1次試験合格者 | 最終合格者 | 倍率 |
---|---|---|---|---|---|
令和6年 (男性) |
1417 | 730 | 672 | 195 | 3.7 |
令和6年 (女性) |
405 | 217 | 203 | 62 | 3.5 |
Check! 直近2年間の倍率(各年度 第1回のみ記載)
直近2年間の倍率を見ると、男性は約3~4.5倍、女性は約7~11倍で推移していることが分かります。全体の倍率だけを考慮すると、埼玉県警は他の県警等と比べ競争率は高いといえます。 また、以下の点に注意が必要です。それは、2次試験の考え方です。2次試験は1次試験を突破した受験生との競争です。全体としての倍率が高くないとは言えども、レベル感としては高い水準であることが予想されます。したがって、一次試験日に実施される教養試験を含めて人物試験には特に力を入れて臨む必要があります。
- | 申込者 | 受験者 | 1次試験合格者 | 最終合格者 | 倍率 |
---|---|---|---|---|---|
令和5年 (男性) |
1445 | 780 | 719 | 235 | 3.3 |
令和5年 (女性) |
461 | 243 | 228 | 21 | 11.6 |
- | 申込者 | 受験者 | 1次試験合格者 | 最終合格者 | 倍率 |
---|---|---|---|---|---|
令和4年 (男性) |
2000 | 1146 | 932 | 255 | 4.5 |
令和4年 (女性) |
499 | 297 | 233 | 40 | 7.4 |
合格者決定の方法と配点
令和6年度受験案内によれば、一次試験の合否は教養試験の得点を標準化して決定します(100点)。第2次試験は、第1次試験合格者に対してのみ実施します。配点については、第1次試験で実施した論文試験を第2次試験で評価(100点)し、体力検査及び身体検査が200点、人物試験は300点となっています。最終合否は、第1次試験と第2次試験の総合得点で決定されます。
4.埼玉県警の取り組み
ヤング防犯ボランティア「クリッパーズ」
- クリッパーズは、学生等を中心(16歳以上30歳未満)とした若い世代による自主防犯活動の活性化を図るため、主に各種キャンペーン参加による啓発品等の配布、自主防犯活動団体との合同パトロール、県内の様々なイベントへの参加等を通じて活動を行っています。(参考:埼玉県警察ホームページ)
埼玉県警察高速道路交通警察隊
- 埼玉県内の高速道路における交通事故や事件捜査、交通安全広報、交通指導取締りなど、交通の安全かつ円滑な道路環境の確保に向けた各種活動を行っています。(参考:埼玉県警察ホームページ)
押さえておきたいキーワード!
- 「見せる・知らせるパトロール」
県警察では、県民の安心につながるため県内各地において警察車両や警察用航空機を活用し、登下校時の警戒パトロールや特殊詐欺の被害を防止する広報啓発などの活動を行っている。(参考:令和4年度 『警察のあゆみ』25頁)
警察官・消防官 合格への第一歩はココからスタート!