小林 由奈さん
DATA BANK
最終合格試験種 | 警視庁I類 6位/神奈川県警 7位 |
出身大学 | 慶應義塾大学 法学部 在学中合格 |
私自身、小中学生の頃、電車内で痴漢などの性被害に遭い、ある日、中学生の時同じ電車に乗っていた、女子中学生が痴漢被害にあっている際に、犯人に声をかけ、被害者の方を助けた経験がありました。その経験から、自身と同じように理不尽な犯罪被害に遭っている人を、性別、年齢なく自身の力で、1人でも多く救いたいと思い、警察官という職業につきたいと思うようになりました。本格的に、警察官の試験対策を始めたのは、大学3年生の春ごろです。法学部に所属し、勉強が苦手ながら刑法、刑事訴訟法について、特に興味が湧き、就職活動を考える時期でもあったため、本格的に志すようになり、自身が生まれ育った東京という首都に守りたいと思い、警視庁を第一志望にしました。
様々な予備校の見学や体験に行き、最終的に選んだ理由は、多くの合格実績があるからです。私の姉も公務員試験を受ける際、TACにお世話になり合格しており、長く公務員試験における実績があり、上位合格者も多く輩出していたため、TACに決めました。
また、他の予備校と比較し特に良かったところは、2つあります。
1つ目は、自身の受講スタイルを自身で自由に変えられるところです。私は、本試験の半年前まで、体育会の部活に入っていたため、オンライン講義のみ受講していました。部活を引退してからは、対面講義にできるかぎり出席し、やむをえず出席できない時は、オンラインで受講していました。自由な時間にオンラインで学習することができるため、バイト、私生活と学習どちらも充実させながら、受験まで過ごすことができました。
2つ目は、講師の先生方がとても親身になってくれるところです。オンラインでも、対面においても、回数制限など、追加料金などの支払いなどなしで、わからないところや、疑問に思うところは、どこまでも付き合って答えてくださり、模擬面接などの時は、率直で、特には厳しいことも、忖度せず教えてくださいます。本気で、受からせようとしてくれることが伝わってきて、私自身も先生方のために必ず受かろうという気持ちになれました。
直前期などの不安になりがちな時期も、忙しい中、面談をしてくださり、親身に答えてくれました。気になることもとことん突き詰めて答えてくださりました。自身が所属する校舎の担任講師だけでなく、様々なタイプの講師の方が、各校舎にいるので、それぞれの意見や、違う観点からの、指導を毎回頂けて、毎回新鮮な気持ちで、緊張感を持って模擬面接などに挑むことができました。
学習を始めた当初は、TACの教材以外にも手をつけ、対策しようとしていたのですが、何が重点的にやるべきなのかわからなくなってきてしまったので、TACの教材一本に絞りました。TACのテキスト、問題集の方が、効率的で、頻出しているところをまとめてくださり、レベル分けなどもしてくれていたので、自身のレベルに合わせて、学習を進めることができました。実際の試験においては、TACの教材で出題されていた数的処理の問題と類似したものが、何問も出題されたので、得点獲得することができました。
論文を書き始めた当初は、簡単な題に対しても、200文字程度しか書けず、内容がまとまりはありませんでした。年明けから、本腰を入れ毎日最低一本は書き続けたところ、だんだんと文字数を気にしなくてもスラスラと書けるようになり、10本程度書き進めると、40分程度で、十分な文字数を書けるようになりました。
内容についての精査も、対面講義の際に、担当講師にまとめて論文を10本ほど提出し、採点していただきました。オンライン上での提出だと、論文を書いた時期と時差があり、その場で、自分の伝えたいことを、どう表せばいいか教えてもらえないので、対面方式での提出をするようにしていました。対面において、先生に指導してもらうことで、自身のバックグラウンドなどを汲み取ってくれ、自身のアピールポイントも考えてくださりました。論文をたくさん書くことで、自身の志望動機、強み、弱み、経験を言語化して知ることができたため、論文を書くことは面接対策にも、つながると思います。
ほとんどのお題を網羅した後は、あえてすでに書いたことのあるお題に対して、以前書いたこととは違うこととを書いてみたりし、引き出しを増やしたりしていました。私自身、教養で得点が安定して取れる自信がなかったので、ひたすら論文を書き、どのようなお題がきても、太刀打ちできるようにしていました。
自主ゼミはもちろんのこと、オンラインで実施される講師との模擬面接をフル活用していたため、週に最低でも2〜3回様々な講師陣の、模擬面接を行いました。雑談を交えながら、率直な意見を講師の方々がくださるため、毎回毎回自身のダメなポイントや、より伸ばした方がいいポイントに気づけました。
自主ゼミにおいて、自身も面接官をやることで、今まで気づけなかった点や、他人と比べて自分のアピールポイントなども出てきて、とても有意義な時間でした。毎日、教室が開いていたので、直前期の平日は毎日練習を行うことができました。
多くの人が苦手とする、数的処理の問題が私も苦手でした。小学生から算数が苦手で、大学も文系の学部に所属していたため、数的処理の問題は、学習開始当初は半ば諦めて、他の文系科目を攻めようと考えていました。しかし、教養試験の4割ほどを、数的処理が占めているため、捨てることはせず、諦めず何度もテキスト、問題集を繰り返し解きました。また、冬ごろから行われる公開模試では、問題集ではみたことのないタイプの問題も出てきていたので、公開模試に出てきた問題なども直前まで何度も確認し、解いていました。
直前期(2~3月)ごろまでは、数的処理のテキストを、すべての種類の問題を、満遍なく解こうとしていたのですが、私はどうしても図形、空間把握が苦手で、何度学習しても要領がつかめなかったため、図形把握には時間を割かず、他の科目(数的推理、資料解釈、判断推理)などで満点をとることを目標にしました。判断推理は、15回、資料解釈、数的推理も10回程度、行っており、得意な方になっていました。空間把握の問題も、暗記できるところは暗記し、6回ほどしました。公開模試では、毎回20点前後(50点中)を獲得していたのですが、実際の、警視庁の教養試験においては、数的処理の問題は17問中12問(約7割)正解することができ、全体で29点を獲得することができ、大きな得点源とすることができました。
TACの問題集は、日付と、正解不正解を記入できる欄があったため、その欄に記入することで、だんだんとできていっていることを、実感でき、成長を日々感じられました。また、夏刈講師のオンライン講義において、諦めずに解くべき問題、捨てても構わない難しい問題の、見分け方も教えていただいたので、時間配分にも気をつけることができました。
最初は、市販で売られている問題集にも手をつけようとしていたのですが、TACの問題集だけ、ひたすら解くことに集中していれば、十分だと思います。
教養試験の果てしない科目の量や、現職の警察官の方々を相手にする面接試験、体力試験に対して、不安に思うことや、モチベーションが保てないことがあると思いますが、周りの受験生もみんな不安に包まれているので安心してください。また、不安に思うのは一生懸命やっている証拠と、TACの先生もおっしゃっていました。逆に不安に思わない方が、普通ではないと今になると思います。私自身、不安が誰よりもあったため、警察官という仕事を調べ、用心深く対策していたため、今思えば不安があってよかったと思います。
不安に包まれた時は、思いっきり休んだり、ストレス発散することも人によっては効果的ですが、私は学習から、遠ざかると逆に不安を助長させていました。勉強や、受験によるストレス、不安は、勉強をすることでしか晴らせないと考えているので、「今が頑張りどきだ!」と思って、踏ん張ってみてください。あの時、勉強しといてよかった、我慢しといてよかったと思える日が必ず来るので、周りに「もうやらなくていいんじゃない?」と言われるぐらい、教養試験、面接試験、体力試験に向けて、準備をしたら、面接官相手にも自信が伝わり、最終合格できると思います。果てしない試験の期間、合否が出るまでの期間、心が折れそうな時は、なぜ自分は警察官、消防官を目指したのか思い出したり、現在活躍されている方々の姿を見にいったりし、合格だけをゴールとするのではなく、合格後、自分は国民のためにどのように働いているのか思い浮かべ、試験対策に励んでください。応援しています。