周榮 幸佑さん
DATA BANK
最終合格試験種 | 2023年度海上保安官採用試験(初任科) 2023年度海上保安学校学生採用試験(特別) |
出身大学 | 佛教大学 仏教学部 卒業 |
私は以前銀行の営業として働いており、きっかけは自身のスキルを活かし顧客を資金面で支え役に立ちたかったからでした。転職先も人々の役に立てるような仕事をしたいという考えと、昔から体を動かすことが好きだったことから公安職を目指そうと決意しました。初めは警察官を志望していましたが、インターンシップや説明会に参加していくと自身のイメージとは異なった部分があり悩みました。そこでTACの担当講師からのアドバイスで海上保安庁の提案があり、大卒枠の初任科だと全国転勤で様々な地域の良さを知りつつ海上の治安を守る監視や取締といった業務ができ、他にも陸上では企画の立案といった様々な経験ができることに魅力を感じ海上保安庁を目指すことにしました。
TACには以前に簿記の講座にてお世話になった経験があり、その際丁寧で分かりやすかった為選びました。良かった点は情報量の多さです。公安系の公務員の試験となると教養だけでなく論文や体力、面接といった様々な試験の対策が必要ですが、テキストや授業、復元シート、また同期と情報共有などを駆使することでしっかりと対策することができるので心強いです。特に良かったのが面接対策のテキストや復元シート等で面接の内容を知れることです。海上保安庁は公務員試験の中でも少しマイナーな部類でネットにも中々情報が無い為とても助かりました。
担任講師はとても熱心な方で教養や論文のことだけでなく、進路先に悩んでいた私にとても有益なアドバイスをくれました。おかげで自分でも納得のいくところを決めることができました。所属校舎は京都校でした。ビルのエレベーターから出てすぐ前に受付がある為分かりやすいです。教室の配置もシンプルな為覚えやすいかと思います。
教養試験はたくさんの科目がありますが私はTACに通い始めた時期が遅かった為、高配点な科目を重点的に勉強しました。具体的には数的処理と社会科学をメインでしつつ、配点はそこまでなものの暗記がしやすく確実に点数に繋げられる人文科学をスキマ時間に勉強しました。数的処理や自然科学は本だけでは理解が難しい部分が多いですがTACだと直接講師に聞きにいける為、数学系が苦手でしたのでとても助かりました。
私は転職組でしたので面接対策では前職でどんな経験をし何を学んでどう成長に繋げたかといったところをメインに内容を考えました。特に挫折体験や短所といったところはその人の本質が現れやすい部分ですので重点的に固めました。私が受験した海上保安庁は筆記試験の合格から面接試験まで1週間ほどしかなく面接練習が3回しかできなかったので、海上保安庁を受けられる場合は早めの準備をおすすめします。
TACに通い始めた時期が遅かった為、高配点の科目を集中的に勉強しました。しかし、元々勉強が苦手で長時間継続するのが難しかったことや、高配点の数的処理の理解が難しく苦労しました。そこで重視したのが息抜きです。私は2つの息抜きの方法を実施しました。1つ目は時間に縛られないよう意識することです。私は「1日〇〇時間勉強しなければならない」と決めてしまうと到達しなかった場合に、残りがどんどん後に溜まっていき次第に苦しくなってしまうタイプであった為、勉強時間には縛られずしんどくなった際は娯楽を挟み心をリセットしたり、早めに勉強を切り上げて睡眠の時間を増やすことでその後の勉強の質を上げるよう意識しました。2つ目は周りとの接点を持つことです。私は勉強を進める中で他人と関われる機会が少なかった為、自身のメンタルを維持の為工夫する必要があると考えました。そこで公務員講座は通学コースにし同期の方と関わりを持つようにしたり、ストレス発散や体調を崩さないようにする為にトレーニングジムに週3日通いました。おかげでTACでは同期と支え合い、様々な情報を共有することができました。TACがない時はTACの同期の方と集まり勉強会をしたり、トレーニングジムでストレス発散することでメンタルの維持も上手くできました。
公安系の公務員試験は教養ももちろんですが、体力や人物といったトータルバランスも重要視されています。教養試験は科目が多いですが、配点の大きいものに重点を置いて絞ることで時間の短縮に繋げることができます。体力試験は短期間で運動能力が向上する訳ではないので早めから定期的に取り組むことをおすすめします。私が一番重要だと考えるのはメンタルを維持しつつ高品質な勉強を継続することだと思います。勉強していると様々な不安に苛まれメンタル的にもしんどくなりますが、しっかりと目標意識を持ち様々な工夫をして乗り越えた時には能力だけでなく人間性も飛躍的に成長しますので自信を持って取り組むと良いと思います。