ビジネスマネジャー検定試験® 資格概要
ビジネスマネジャー検定試験®は、あらゆるマネジャー(管理職)が共通して身につけておくべき重要な基礎知識を効率的に習得できる検定試験として、2015年より実施されている東京商工会議所主催の検定試験です。受験する側のメリットだけでなく、ビジネスマネジャー検定試験®を活用する企業にもメリットがある検定試験として、今注目を浴びています。
マネジャー(管理職)の現状
平成29年3月に内閣官房内閣人事局より発表された「管理職のマネジメント能力に関するアンケート調査 結果概要(最終報告)」によれば、管理職のマネジメント行動の在り方の項目として、下記9項目が挙げられています。
(1)方向性の提示
(2)創造的な組織づくり
(3)判断・調整・優先順位付け
(4)コミュニケーション
(5)組織力の発揮
(6)人材育成
(7)ワークライフバランスとダイバーシティ
(8)コスト意識
(9)組織の規律維持
上記項目を見てもわかるとおり、現在のマネジャー(管理職)には多様な役割が求められています。また、日々の業務の中には管理職としての役割だけでなく、プレーヤーとしての役割を求められる場合もあり、忙しい管理職のマネジメント能力開発を支援する機会・情報提供のニーズが高まっているのもうなづくことができます。
ビジネスマネジャー検定試験®はこうした時代背景の中、マネジメントに必要な総合的な知識を効率的に学べ、かつその知識を客観的に測ることができる検定試験として需要が高まっているのです。
ビジネスマネジャー検定試験®のメリット(東京商工会議所HPより抜粋)
受験者のメリット
(1)マネジメントに必要な総合的な知識を効率的に学習できる。
(2)多くの管理職が抱く不安や戸惑いを軽減できる。
(3)キャリア開拓の礎となる。
企業のメリット
(1)社員マネジメント知識の標準化を図り、社内の共通言語にすることで業務効率が向上。
(2)マネジメントの基礎知識の教育を当検定で済ませることで、実践的・実務的な研修により注力できる。
(3)管理職のマネジメント能力強化や人材育成に必要な費用・時間・労力の負担を軽減できる。
(4)検定の合否結果により、知識の習得度を客観的に測ることができる。
<受験資格>
学歴・年齢・性別・国籍による制限はありません。
<試験内容>※2022年度例
公式テキストの掲載内容と、それを理解したうえでの応用力を問います。
出題範囲は、基本的に公式テキストに準じますが、最近の時事問題などからも出題する場合があります。
カテゴリー | 学習項目 |
---|---|
マネジャーの役割と心構え | ・マネジャーが直面するビジネス環境 ・マネジャーに求められるミッションと5つの役割 ・マネジャーの資質 ・マネジャーの心得 |
人と組織のマネジメント | ・マネジャー自身のマネジメント ・コミュニケーションの重要性 ・部下のマネジメント ・上司・外部とのコミュニケーション ・人材の育成と人事考課 ・チームのマネジメントと企業組織論 |
業務のマネジメント | ・経営計画・事業計画の策定 ・マネジャーに求められる業務のマネジメント ・成果の検証と問題発見およびその解決 ・経営にかかわる基礎知識 ①マーケティングの基礎 ②イノベーション |
リスクのマネジメント | ・リスクマネジメントの考え方とその実践 ・職場におけるリスクマネジメント ①労働法規 ②ハラスメント ③メンタルヘルス ④ワーク・ライフ・バランス ・業務にかかわるリスクマネジメント ①ヒューマンエラー ②クレーム対応 ③反社会的勢力への対応 ④取引先の信用不安 ・組織にかかわるリスクマネジメント ・事故・災害時にかかわるリスクマネジメント |
<出題形式>
選択問題
<試験時間(制限時間)>
90分
別に試験開始前に本人確認、受験環境の確認等あり
<合格基準>
100点満点とし、70点以上をもって合格となります。
級やレベルの設定はありません。
<受験料>
7,700円(税込)
CBTの場合は受験料の他にCBT利用料2,200円(税込)が別途発生します。
<試験期間>
【第1シーズン/第21回(IBT・CBT)】2025年6月19日(木)~7月7日(月)
【第2シーズン/第22回(IBT・CBT)】2025年10月23日(木)~11月10日(月)
<主催>
東京商工会議所及び各地商工会議所
<受験者データ>
回 | 試験年月 | 受験者 【実受験者】 |
合格者 (合格率) |
---|---|---|---|
第19回 | 2024.7 | 6,120人 【5,723人】 |
2,384人 |
第18回 | 2023.10~11 | 6,207人 【5,777人】 |
1,653人 (28.6%) |
第17回 | 2023.6~7 | 5,403人 【5,066人】 |
1,326人 (26.2%) |
第16回 | 2022.10~11 | 5,355人 【5,012人】 |
2,295人 (45.8%) |
第15回 | 2022.7 | 5,004人 【4,645人】 |
1,477人 (31.8%) |
第14回 | 2021.10~11・2022.1~2 | 4,530人 【4,302人】 |
1,821人 (42.3%) |
第13回 | 2021.6~7・9 | 4,187人 【4,051人】 |
2,535人 (62.6%) |
第12回 | 2020.11 | 6,529人 【6,050人】 |
2,644人 (43.7%) |
第11回 | 2020.6 | 中止 | - |
第10回 | 2019.11 | 5,612人 【5,074人】 |
1,859人 (36.6%) |
第9回 | 2019.7 | 6,315人 【5,703人】 |
4,037人 (70.8%) |
第8回 | 2018.11 | 7,221人 【6,555人】 |
3,847人 (58.7%) |
第7回 | 2018.7 | 6,950人 【6,259人】 |
3,540人 (56.6%) |
第6回 | 2017.11 | 5,720人 【5,122人】 |
3,530人 (68.9%) |
第5回 | 2017.7 | 6,108人 【5,530人】 |
2,315人 (41.9%) |
第4回 | 2016.11 | 5,525人 【5,006人】 |
1,224人 (24.5%) |
第3回 | 2016.7 | 5,872人 【5,374人】 |
3,461人 (64.4%) |
第2回 | 2015.12 | 7,388人 【6,763人】 |
2,694人 (39.8%) |
第1回 | 2015.7 | 7,493人 【7,106人】 |
5,158人 (72.6%) |