ビジネス会計検定とは?簿記との違いや試験概要について解説します!
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ビジネス会計検定試験®とは
財務諸表理解力を養う検定試験です!
ビジネスパーソンのスキルアップ
に直結する「仕事に役立つ資格」!
ビジネス会計検定試験®は、財務諸表に関する知識や分析力を問うもので、財務諸表が表す数値を理解し、ビジネスに役立てていくことに重点を置いています。簿記との関係は下図の通りです。簿記検定は、日々の取引を記録し、仕訳などを通して財務諸表を作成するプロセスを主な範囲としています。 これに対してビジネス会計検定は、作成時に用いられた会計基準や法令を理解し、財務諸表を分析して企業状況を把握することを目的にしています。 新しい取引先や投資案件を評価する、自社の決算内容を理解する、株式投資をする新聞記事を理解するなど、あらゆる場面で会計の知識が求められます。 経理部門の方に限らず、様々な方に会計の知識は役立ちます。 本検定試験は簿記の知識を必要とするものではなく、実社会で役立つ会計の知識を習得するのに有効です。 (大阪商工会議所)
受験要項 第36回試験[2025年3月実施]
第36回試験は2025年3月9日(日)実施です。
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受験資格
学歴・年齢・性別・国籍に制限はありません。
連続する2つの級を同日に受験することができます。 -
受験申込期間
コンビニ店頭決済:2025年1月10日(金)~1月26日(日)
クレジットカード決済:2025年1月10日(金)~1月30日(木) -
受験申込方法
インターネット、コンビニ店頭決済のいずれかでお申込みください。
詳細は下記のURLをご参照ください。
https://www.b-accounting.jp/ -
試験実施日
2025年3月9日(日)
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WEB成績表
照会期間3級・2級:2025年4月10日(木) 10:00~7月3日(木)17:00
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試験会場
札幌・仙台・さいたま・東京・横浜・新潟・金沢・静岡・名古屋・京都・大阪・神戸・岡山・広島・山口・松山・福岡より選択できます。
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試験時間(併願可)
3級:13:30~(制限時間2時間)/2級:10:00~(制限時間2時間)
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受験料
3級:4,950円(税込)/2級:7,480円(税込)
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問題構成・試験時間
3級・2級:マークシート方式:2時間
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合格基準
3級・2級:100点満点で、70点以上の得点
ビジネス会計検定試験®は大阪商工会議所主催です。試験スケジュールなどお問合せは大阪商工会議所HPを参照ください。
大阪商工会議所ビジネス会計検定試験®
上記受験要項は2024年10月現在の情報です。
出題範囲および到達目標
3級
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到達目標
会計の用語、財務諸表の構造・読み方・分析等、財務諸表を理解するための基礎的な力を身につける。
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出題範囲
1.財務諸表の構造や読み方に関する基礎知識
(1)財務諸表とは
財務諸表の役割と種類
(2)貸借対照表、損益計算書、キャッシュ・フロー計算書の構造と読み方
貸借対照表(資産、負債、純資産)・損益計算書(売上総利益、営業利益、経常利益
税引前当期純利益、当期純利益)・キャッシュ・フロー計算書の内容
2.財務諸表の基本的な分析
(1)基本分析
(2)成長率および伸び率の分析
(3)安全性の分析
(4)キャッシュ・フロー情報の利用
(5)収益性の分析
(6)1株当たり分析
(7)1人当たり分析
2級
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到達目標
企業の経営戦略や事業戦略を理解するため、財務諸表を分析する力を身につける。
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出題範囲
1.財務諸表の構造や読み方、財務諸表を取り巻く諸法令に関する知識
(1)企業会計の意義と制度
企業会計の役割、企業会計の制度(金融商品取引法・会社法の会計制度、金融商品取引所の開示規則)
(2)連結財務諸表の構造と読み方
財務諸表の種類、連結貸借対照表・連結損益計算書・連結包括利益計算書・連結株主資本等変動計算書・連結キャッシュ・フロー計算書の内容、連結付属明細表と注記(すべて個別財務諸表の内容も含む)
2.財務諸表の応用的な分析
(1)基本分析
(2)安全性の分析
(3)収益性の分析
(4)キャッシュ・フローの分析
(5)セグメント情報の分析
(6)連単倍率
(7)損益分岐点分析
(8)1株当たり分析
(9)1人当たり分析
受験者数・合格者数・合格率
3級・2級共に安定した合格率!対策を十分行えば合格できる試験です。
3級 | 第32回(2023年3月) | 第33回(2023年10月) | 第34回(2024年3月) |
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受験者数 | 3,495 | 3,459 | 3,361 |
合格者数 | 2,158 | 2,429 | 2,383 |
合格率 | 61.7% | 70.2% | 70.9% |
2級 | 第32回(2023年3月) | 第33回(2023年10月) | 第34回(2024年3月) |
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受験者数 | 1,927 | 1,617 | 1,862 |
合格者数 | 1,138 | 755 | 831 |
合格率 | 59.1% | 46.7% | 44.6% |
簿記検定試験との出題範囲の違い
財務諸表の作成と分析の両面から会計スキルが身につけられる!
【簿記検定】は帳簿記録から財務諸表を作成するところまでが試験の内容です。一方、【ビジネス会計検定試験🄬】は、作成された財務諸表の情報を利用するということが試験の内容です。両方を学習することで相互理解はより深まります。
それぞれの出題内容の違いを見てみましょう。
〇 出題範囲にある
△ 出題されるが部分的
× 出題範囲にない
Q&A
Q:ビジネス会計検定って何ですか?
A:試験をひと言で表すと「財務諸表の理解力(表示と財務分析)」についての試験です。
中小企業診断士の「財務・会計」、証券アナリストの「財務分析」、建設業経理士の「財務分析」をイメージしていただくとよいかもしれません。財務諸表に関する知識や分析力を問うもので、財務諸表が表す数値を理解し、ビジネスに役立てていくことに重点を置いています。大阪商工会議所が主催となり、2007年7月から始まった資格試験で年々注目が高まっています。
Q:簿記検定との違いは何ですか?
A:簿記検定は「記録→計算→整理→財務諸表の作成」に対する理解が問われます。一定のルールにしたがって適切な会計処理を行い、活動の情報を提供するための財務諸表を作成するまでの一連の手続きに対する理解力を問う試験です。
これに対して、ビジネス会計検定は「財務諸表の理解→情報として役立てる→企業の良否判断」に対する分析力が問われます。財務諸表に関する会計基準・関連法規・構造などの知識や分析を通じて、財務諸表が表現している企業の財政状態・経営成績・キャッシュフローの状況を判断できる能力が問われる試験です。
Q: 簿記の知識は必要ですか?
A: 簿記の知識がなくても受験は可能ですが、簿記の知識があれば非常に有利です。どちらも「会計」に関する試験であることは共通しています。
ビジネス会計検定では仕訳や帳簿、試算表、精算表などの出題はありませんが、有価証券・固定資産・連結財務諸表・キャッシュフロー計算書などの会計処理の出題は十分考えられます。
したがって、簿記3級・2級・1級の知識があれば、ない方に比べるととても有利です。
Q: ビジネス会計検定の資格取得のメリットは何ですか?
A: 会計情報に関する知識・スキルは様々な状況で幅広く求められています。新聞の経済関連記事を理解できるようになったり、企業分析ができるようになったり、経営状況や将来性・安全性を分析できるようになったりと、会計感覚・資質の向上にたいへん役立ちます。
対策講座で合格までを徹底サポート![資格の学校TAC]
簿記や会計の知識がない方でも財務諸表が読めるようになる、そのために必要な会計用語の基礎、財務諸表の構造、読み方などを分かりやすく講義していきます。 万全のカリキュラムをご用意してお待ちしておりますので、ぜひご検討ください!