中小企業診断士 2次試験科目ガイド

2次試験の出題形式は、企業の「事例」が与件文(2〜4ページ)として提示され、その事例に関する問題が4〜5問程度出題されます。また、大半の設問で解答に15字〜200字程度の字数制限があります。 記述する文章のボリュームはそれほど多くはありませんが、制限時間内に決められた条件設定で出題者の意図に沿った解答をまとめるという難しさがあるといえます。
中小企業診断士講座 デジタルパンフレットを閲覧する
1.筆記試験
事例の内容は下記の通り、4つのテーマに分かれています。
事例Ⅰ
テーマ
組織(人事を含む)を中心とした 経営戦略および管理に関する事例
2025年度 出題内容
-
業種
木材加工会社
-
設問
SWOT分析、顧客との接点作りのための取り組みや工夫、採用すべき組織体制とその理由、企業理念の再定義とその浸透について
2024年度 出題内容
-
業種
物流サービス企業
-
設問
強みと弱み、プロジェクトチームを組織した理由、後継者候補をプロジェクトリーダーに任命した狙い、顧客から依頼が来た理由、配置転換の狙い、取引相手異の関係強化策
傾向と攻略ポイント

テーマは組織・人事になりますので、組織や人事の面で課題を抱えた企業が設定されます。権限の付与や組織の改編といった組織構造面や、モチベーションや組織風土といった組織行動面、人材の採用や育成といった点が問われます。1次試験の企業経営理論(経営戦略論、組織論)で学ぶ知識がベースになります。
事例Ⅱ
テーマ
マーケティング・流通を中心とした 経営戦略および管理に関する事例
2025年度 出題内容
-
業種
スポーツマッサージ店
-
3C分析、価格戦略、顧客との長期的な関係性構築のために蓄積すべき顧客情報とその活用、Webサイトに掲載すべき動画
設問
2024年度 出題内容
-
業種
陶磁器の卸売業者
-
設問
SWOT分析、返礼品の企画(感覚価値、観念価値)、新規事業の内容、店舗とECサイト両方を利用する顧客の獲得策
傾向と攻略ポイント

テーマはマーケティング・流通になりますので、売上を一層拡大していくことが課題になっている企業が設定されます。そのための製品戦略やプロモーション戦略といったマーケティング策の助言が問われます。1次試験の企業経営理論(マーケティング)で学ぶ知識がベースになります。
事例Ⅲ
テーマ
生産・技術を中心とした 経営戦略および管理に関する事例
2025年度 出題内容
-
業種
紙パイプ製造業
-
設問
強みと弱み、コストダウンを図るための課題と改善策、工程管理の改善を図るための対応策、新たな市場に進出するにあたっての社内における取り組み
2024年度 出題内容
-
業種
搬送機器製造業
-
設問
強み、工程改善の進め方、工程管理業務改善の進め方、顧客企業との価格交渉を円滑に行うための社内の事前対策、新しい事業展開を成功させるための推進の仕方
傾向と攻略ポイント

テーマは生産・技術になりますので、製造業が設定され、製造プロセスを中心とした社内のオペレーションに非効率な面があり、それを解消していくことが課題になっている企業が設定されます。生産計画面や、作業の仕方などを改善する助言が問われます。1次試験の運営管理(生産管理)で学ぶ知識がベースになります。
事例Ⅳ
テーマ
財務・会計を中心とした 経営戦略および管理に関する事例
2025年度 出題内容
-
業種
仏壇・仏具の製造販売業
-
経営分析、CVP分析、設備投資の経済性計算、海外進出の際の資金調達と財務リスク
設問
2024年度 出題内容
-
業種
複数の事業(飲食、総菜、加工食品)を展開する企業
-
設問
経営分析、線形計画法、取替投資、セグメント別の業績評価
傾向と攻略ポイント

テーマは財務・会計になりますので、業績や財政状態に課題を抱えた企業が設定されます。最新の設備に取り換える、新製品を開発するといった、何らかの施策を打って課題の解決を図りますが、それらの施策の妥当性を、CVP分析やNPVの算出といった計算問題によって評価するといった点が問われます。1次試験の財務・会計で学ぶ知識がベースになります。
1-1. 2次筆記試験問題に挑戦!
本試験で出題された問題を体験し、「どのような問題が出るのか」「どのような知識・スキルを求められているのか」試験問題を見ながらイメージを高めてみましょう!
下記では、2023年に出題された「事例 Ⅱ」の問題と解答解説を掲載しています。





